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バトンは2014年末で引退するはずだったとマグヌッセンが暴露

2015年12月29日(火)20:29 pm

2014年にマクラーレンに所属したケビン・マグヌッセンが、確約されていたシートを年末に突然失ったことを明らかにした。

マクラーレンには、新たにフェルナンド・アロンソの加入が決まっており、2014年のシーズン末はマグヌッセンとチームメートのジェンソン・バトンのどちらが残留するのかに注目が集まっていた。

その年デビューしたマグヌッセンは、F1のキャリアが続くと思っていたとデンマークの『Ekstra Bladet(エクストラ・ブラード)』紙に語っている。

「シートは僕のものだと言われたんだ。心配する必要はないってね」

「正確にいつだったかは思い出せないけれど、シーズン末のことだった」

■バトンは引退記念のヘルメットも用意していた

マグヌッセンは、バトンが2014年末での引退を覚悟していたと語った。

「ジェンソンは最後の2戦でベストレースをやった」

「本当に素晴らしかった。でも同時に、彼は部屋にキャリアの写真を全部飾っていたんだ。“グッドバイ”と書いたヘルメットも用意してあった」

「最後の2レースで彼はとにかく楽しむためだけに走っていた。ストレスもプレッシャーもなくね。F1はこれで終わりだと100%信じていたんだ」

■将来に目を向けるマグヌッセン

しかし、結局チームは考えを変え、マグヌッセンに与えられたのは控えドライバーの職だった。そして1年後にはその仕事も失った。

「F1は厳しい世界だ」とマグヌッセンは話す。

「そこでやっていけないなら、ほかのことを探すしかない。もっといい形もあったと思うけれど、いまさら何の意味がある? もうどうでもいいよ」

また、バトンに恨みはないとマグヌッセンは語っている。

「ジェンソンは特に優れたドライバーだし、僕たちの間にわだかまりはない」

「同じスポーツで同じシートを掛けて競い合った。心から尊敬しているよ」

マクラーレンについては、マグヌッセンは次のように語った。

「今、マクラーレンには優勝できる速さがないから、どちらにしても僕がいたい場所じゃない」

「だけど、彼らに変わろうという気持ちがあるなら、復活できる可能性は高いと思う。僕にとっては終わったことだ。今は新たに出直そうという気持ちだよ」

23歳のマグヌッセンは、来年メルセデスからDTM(ドイツツーリングカー選手権)に参戦すると見られている。

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