F1関係者たちの中にも、もしオースティンで行われる予定のF1アメリカGPが2016年カレンダーから落とされることになれば、F1にとってはダメージが大きいだろうと考えている者が多い。
サーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されている現在のアメリカGPは、シーズンの中でもハイライトとなるレースだという声も多い。だが、テキサス州による補助金減額が確定するなど、主催者が財政的に不安を抱える状態となった今、2016年のF1カレンダーの中では唯一暫定扱いとされているのがこのアメリカGPだ。
F1公式タイヤサプライヤーであるピレリのポール・ヘンベリー(モータースポーツ責任者)は次のように語った。
「いいサーキットだし、ファンが楽しむためのショーもうまく運営されている。そのオースティンでのレースが失われてしまうことになれば、このスポーツにとって大きな痛手となるだろう」
2009年のF1チャンピオンであるマクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンも同様の意見だ。
「2015年の最高のレースだったが、それが来年には行われなくなるかもしれない」
「もしそうなったら本当に残念だよ。面白いサーキットだし、街も楽しい。それにアメリカでレースができるのもいいことだからね」