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リカルド「アロンソのような失敗はしたくない」

2015年12月16日(水)19:04 pm

ダニエル・リカルドが、レッドブルとの契約が満了した後のことについては状況を見ながらゆっくり考えると語った。

F1では2014年からV6パワーユニットによる新エンジン時代を迎えたが、2010年から2013年まで4年連続でF1チャンピオンとなったレッドブルもルノーエンジンの不振のせいもあり、ここ2年にわたって苦戦が続いている。

リカルドもレッドブル昇格初年度となった2014年には3勝を挙げる活躍を見せたものの、2015年に表彰台に立つことができたのは、第10戦ハンガリーGPでの3位と、第13戦シンガポールの2位の2回だけだった。

■不満が募った2015年シーズンのリカルド

今年は、時には不満が募ることもあったと認めたリカルドは、地元オーストラリアの『Fox Sports(フォックス・スポーツ)』に次のように語った。

「思った以上に不満が大きかったよ。ほとんど常にそれを抑えながら自分のやるべきことをやるしかなかった。僕はほほ笑みを絶やさないように努めていたんだ」

さらに、2014年にトロロッソからデビューし、セバスチャン・ベッテルのフェラーリ移籍によって今年レッドブルに昇格したばかりの21歳のチームメート、ダニール・クビアトに負けてしまうことさえあった。そして最終的にはクビアトが26歳のリカルドをランキングでも上回っている。

「ダニールは、シーズンをうまく好転させることができたと思う」

そう語ったリカルドは、次のように付け加えた。

「彼は最初の4レースでは出遅れてしまったし、彼にはトップチームでの仕事はまだ無理だったのではないかと言う者たちもいた。だけど、モナコからは波に乗ることができていた」

さらに、リカルドは2016年も今年と同じような厳しいレースが続くことになるだろうと考えている。2016年にレッドブルが搭載するエンジンは「タグ・ホイヤー」と呼ばれることになるが、中身はこれまでと同じルノー製だ。

■来季もメルセデスAMGに追いつくのは無理

リカルドは、2016年もメルセデスAMGの強さは揺るがないだろうと『Daily Mail(デイリー・メール)』に次のように語った。

「フェラーリが少し追いついてきた。だけど、一般的に考えて、彼ら(メルセデスAMG)は自分たちが示したい強さを発揮できるはずだと思う」

「彼ら(メルセデスAMG)が来年も勝利を収めるチームであることは間違いないよ」

リカルドは『Fox Sports(フォックス・スポーツ)』に次のように続けた。

「僕たちが調子を上げて優勝争いができるようになるなんて考えるのは現実的じゃないと思う」

■2017年の契約は状況をよく見て

そして、2016年シーズンで満期を迎えるレッドブルとの契約に関して質問を受けたリカルドは、「状況を見ながら対応することになるだろうね」と答え、次のように続けた。

「2017年にはかなりルールが変わるだろうし、アロンソと同じようなことにはなりたくないんだ。船を乗り換えたら、もといた船のほうがよかったなんてことにね」

「理想なのは、レッドブルに残り、チームがまた強さを発揮できることだ。でも、それはシーズン終盤になってから考えることになるだろうね」

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