レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが、来季はレッドブルがジュニアチームのトロロッソに負けてしまうかもしれないと語った。
それは、レッドブルが2016年もルノーのパワーユニットを搭載するのに対し、トロロッソでは2015年スペックながら、フェラーリ製パワーユニットを搭載することになったためだ。
最近、トロロッソのカルロス・サインツも2016年にはレッドブルに勝つことも可能だと考えていると次のようなコメントを行っていた。
「理論的には、来シーズンは僕たちのほうがレッドブルより強いはずだ。フェラーリのエンジンは恐らく50馬力か60馬力上回っているはずだからね」
来季レッドブルが搭載するエンジンには「タグ・ホイヤー」というブランド名が与えられることになっているが、マルコは実際のフェラーリエンジンとルノーエンジンの差はそれ以上に大きいだろうと見ている。
マルコは、地元オーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』に対し、トロロッソが搭載することになるフェラーリ製パワーユニットはルノーの2015年スペックユニットよりも「80馬力ほど」勝っているだろうと語り、次のように続けた。
「もし、ルノーがパワーアップを図ることができなければ、トロロッソのほうが速いだろう」
だが、2017年もしくは2018年からエンジンに関するルールが大幅に変わる可能性があると見られている今、レッドブルとしては2016年シーズンは移行期だととらえている。
「2016年に目指すのはいいクルマを製造することだし、同時に、大きなルール変更が行われることになる2017年に向けた準備を行うことだ」
そう語ったマルコは、次のように付け加えた。
「そのときには事実上完全に新しいクルマになるだろう」