ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が、かつて7度F1チャンピオンに輝いた伝説的元F1ドライバーであるミハエル・シューマッハの16歳になる息子ミックに対して同情を示した。
現在、スイスの自宅で2013年末のスキー事故によって頭部に受けたけがからのリハビリが続けられているシューマッハだが、この間2014年には息子のミックがドイツF4選手権にデビュー。来年にはF3にステップアップすることになると見られている。
だが、ミハエルのその後の状況に関する情報が全くと言っていいほど出てこないことも手伝ってか、ミックに対するメディアの報道も過熱気味だ。すでにミハエルがかつて所属していたフェラーリやメルセデスが水面下ですでにミック獲得合戦を開始しているとも報じられるなど、まだフォーミュラカーレースでのキャリアを歩み始めたばかりのミックに大きな注目が集まっている。
先週末、シュトゥットガルトにあるメルセデス本部において同社主催の年末イベントである「スターズ&カーズ」が開催されたが、そこにミックも招待されていた。
2010年から2013年まで、F1復帰を果たしたミハエル・シューマッハのチームメートを務めていたロズベルグは、そこでミックに群がる報道陣の数をその目で見て、非常に驚かされたようだ。
ドイツのメディアには次のようなロズベルグのコメントが紹介されている。
「彼(ミック)にとって、モーターレーシングが楽しいものであり続けることを期待しているよ。それが一番大切なことだからね」
「すごく大変だろうけれど、彼にとってはこういう大騒ぎを受け入れるという道しかないんだ」
ロズベルグの父であるケケもかつてF1チャンピオンに上り詰めたドライバーだっただけに、今のミックの状況もいくらか理解はできるとしたものの、「彼(ミック)の場合は僕が経験した以上に深刻だよ。それは確かだ」と付け加えた。