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フェラーリ、エクレストンとトッドへの全権委任に反対表明

2015年12月12日(土)20:32 pm

フェラーリは、FIA(国際自動車連盟)が認めた全権委任に反対する立場を明らかにしている。

2日(水)に行われた世界モータースポーツ評議会において、「F1における多くの差し迫った課題」解決をFIA会長ジャン・トッドとF1最高責任者のバーニー・エクレストンに「委任」することが「ほぼ満場一致」で可決された。

この場で唯一反対票を投じたのはフェラーリだったと『Motorsport.com』が伝えている。

さらにフェラーリが、トッドとエクレストンに対する委任を行う権利はFIAにはないと弁護士の書簡で反論してきたことを、エクレストンは『BBC』のインタビューで明らかにした。

FIAは10月にエンジンメーカーに対し、カスタマーチームへのエンジン使用料に上限を設けることを提案したが、フェラーリは「拒否権」を発動してこれを廃案にしていた。

エクレストンは、『BBC』に次のように話している。

「われわれにできるのは、フェラーリが何を言おうと無視して続けることだけだ。そしてこう言うしかない。“選択は、去るか、仲裁機関に申し入れて調停者がどう考えるかを見てみるかのどちらかだ”とね」

「仲裁機関に出向いたら、われわれが楽に勝つだろう」とエクレストンは話す。

■メーカーがF1を破滅させるとエクレストン

「われわれはこのスポーツを救おうとしているが、彼ら(エンジンメーカー)は自分たちのためだけに救おうとしている」とエクレストンは『BBC』に語っている。

メルセデスとフェラーリの2社はグリッドの半数以上にエンジンを供給しており、従って意志決定機関のF1委員会を「完全にコントロール」しているというのがエクレストンの主張だ。

メルセデスAMGのチーム代表トト・ヴォルフが「クリスマスは12月26日にすると言えば、誰もが賛成する。フェラーリについても同じだ」とエクレストンは話している。

フェラーリの広報担当者は、エクレストンが言っているのは「世界評議会で表明した立場を再度明確にする」内容のFIAにあてたメールを指しているのだろうと答えている。

「その意図は、運営方針が今後も引き続き正当に守られるのかを確認することだけだ」

また、メルセデスAMGとフェラーリがF1委員会を牛耳っているというエクレストンの主張については、「議論の余地のある決めつけ」であり、「少なくともフェラーリに関しては、クリスマスは今年も将来も12月25日だ」と『BBC』に話している。

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