レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコが、トロロッソの若いドライバー2人をたたえた。
20歳のカルロス・サインツと史上最年少の17歳でF1デビューしたマックス・フェルスタッペンのルーキー2人について、マルコは「間違いなく」トロロッソ史上最高のラインアップだと『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に語っている。
「2人はすべての期待を上回った」
「2人とも非常に速い。おそらくフェルスタッペンのほうがわずかにアグレッシブだが、サインツにはクルマに不運が多かった」
優れたドライバーがそろっていることは、レッドブルにとってうれしい悩みでもある。現在レッドブルに在籍するダニエル・リカルドとダニール・クビアトも良いパフォーマンスをしている以上、次の若い世代がF1にステップアップしたくてもシートがないからだ。
「その点は必要になったときに検討する」とマルコ。「まだ時間はたっぷりある」
特にフェルスタッペンはメルセデスAMGやフェラーリも欲しがる逸材だが、マルコに譲る気はない。
「われわれは常に複数年契約を結ぶようにしている」
「面白いのは、17歳を雇うのは危険で無責任だと言っていた同じ人間が、今や彼を支持するようになったことだ」
■将来変化する希望がなければ撤退していた
マルコは、将来F1が変化するという希望がなければ、レッドブル総帥のディートリッヒ・マテシッツはF1撤退を決断していただろうと話す。
「われわれはF1に大金を費やしている」
「2チームを抱え、(オーストリア)グランプリを開催し、若い才能を支援しているのだからね。ボス(マテシッツ)は、観客の関心が大幅に落ち込んでいるのをつかんでいるし、それに加えてエンジンの状況があった」
「将来もっと良いエンジンとシャシーへと変化するという希望がなかったら、われわれはほぼ間違いなく去っていただろう」