今年トロロッソからF1デビューを果たした21歳のカルロス・サインツが、2016年にはレッドブルを打ち負かすことも可能なはずだと語った。
トロロッソがレッドブルのジュニアチームであることは言うまでもないだろう。トロロッソとはイタリア語で“赤い雄牛”という意味であり、世界的エナジー飲料メーカー名であるレッドブルをそのままイタリア語に置き換えただけだ。
今年までルノーエンジンを搭載していたレッドブルとトロロッソだが、2016年にはレッドブルが“タグ・ホイヤー”というブランド名でルノーエンジンを継続使用するのに対し、トロロッソではフェラーリの2015年スペックエンジンを搭載することになる。
10日(木)に母国スペインのハラマ・サーキットで行われたイベントに参加していた21歳のサインツは、スペインのメディアに対し次のように語った。
「理論的には、来シーズンには僕たちがレッドブルより前に出られるはずだよ。フェラーリのエンジンは50馬力か60馬力勝っているはずだからね」
「つまり、それによってコンマ6秒から8秒ほどの違いが出てくることになる。一方、同じエンジンを積んだ今季のレッドブルは僕たちよりコンマ5秒ほど速かった」
「だから、理論的には僕たちのほうが前に行けるはずなんだ。だけどレッドブルも自分たちの弱点が分かったはずだし、間違いなく2016年にはもっといいクルマを持ち込んでくるだろうと思うけれどね」
そう語ったサインツは、2010年から2013年にかけてF1タイトルを4年連続で獲得したレッドブルの底力を甘く見るわけにはいかないと次のように付け加えた。
「彼ら(レッドブル)の予算は2億ユーロ(約276億円)ほどだ。だけどそれ以上に、誰もがレッドブルはレッドブルだってことを知っているよ」