2015年にはフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグがF1と並行して有名なル・マン24時間レースに参戦し、見事に優勝を達成したことが大きな話題となった。
これで一躍大きな注目を集めることとなったヒュルケンベルグだが、F1での成績に関して言えば、チームメートのセルジオ・ペレスのほうが最終的にいい成績で2015年シーズンを終えている。
■ヒュルケンベルグを成績で上回ったペレス
ドライバーズランキングでは、78ポイントを稼いだペレスが9位で、ヒュルケンベルグは58ポイントで10位だった。
だが、この2人の活躍により、フォース・インディアはコンストラクターズランキングを昨年の6位からひとつ順位を上げ、5位で終えることができている。
ペレスは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「僕たちはBカー(改良型車)がデビューする前から5番手につけていた。あのときはロータスのほうが僕たちよりもよかったんだ。それによってこのチームに対する自信が強められたよ。だからここにとどまることにしたんだ」
「2012年には(ザウバーで)3回表彰台に上ったし、あれは格別だった。でも今年の僕はあのときよりももっと一貫性があったよ」
だが、小規模予算のプライベートチームであるフォース・インディアにとって最大の問題がチーム運営費用をどうねん出するかということだ。
F1ビジネス記者としてしられるクリスチャン・シルトは、『Express(エクスプレス)』紙にチームオーナーのビジェイ・マリヤがアストンマーチンとの間で名称使用権に関する「交渉と話し合い」を行っていると書いている。
■2016年はさらなる混戦に
ペレスも、チームがさらに向上し続けることを期待していると次のように続けた。
「ウィリアムズやレッドブルといったチームと戦うことは、僕たちのような小規模チームにとっては大仕事なんだ。それに、来季はいくつかのライバルたちももっと力を発揮してくるだろうからね」
「マクラーレンがそうだし、トロロッソもいる。それにハースだって過小評価するわけにはいかない」
そう語ったペレスは、次のように付け加えた。
「このチーム(ハース)は本当の新チームじゃないからね。フェラーリとの結びつきを考えれば、彼らは最初から挑戦者になりえるよ」