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アロンソのルノー移籍はないとブリアトーレ

2015年12月08日(火)19:20 pm

かつてベネトンやルノーF1でチーム代表を務めていたフラビオ・ブリアトーレが、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が再編成されるルノーのワークスチームに移籍するようなことはないと主張した。

■アロンソにルノーへの電撃移籍のうわさ

先週、ルノーがロータスを正式に買収し、2016年からフルワークス体制でF1参戦を継続することを明らかにした。このニュースを受け、今季マクラーレン・ホンダで非常に厳しいシーズンを終えたアロンソが、かつて2度のF1タイトルを獲得した古巣ルノーに復帰することを考えているのではないかとのうわさがささやかれ始めている。

エンストンに本部をかまえるロータスは、ルノーによる買収が正式決定する前に、すでに2016年のドライバー体制を発表していた。それはいずれも多額のスポンサー資金を持ち込むことが可能だと言われているパストール・マルドナードとジョリオン・パーマーだ。

危機的財政状況に置かれていたロータスだが、チームの最高経営責任者を務めるマシュー・カーターが7日(月)にロンドンの裁判所に出廷。ロータスにはこの法廷で税金未納による破産宣告が下される可能性があった。

だが、『The Morning Star(モーニング・スター)』紙は、ルノーが9日(水)までにロータス買収を完了させると誓約したことを受け、裁判長はロータスに対し2週間の猶予を与えたと伝えている。

ルノーはその後、ロータスが抱えるほかの債務の返済にとりかかることになると見られているが、今後ルノーの新ワークスチームが活動を続けるためには、もはやマルドナードとパーマーが持ち込む資金をそれほどあてにしなくても済む状態となることは確かだ。

■ドライバー体制見直しも示唆するルノー

それ以上に、ルノーではこの2人以外のドライバーを乗せたいと考えているふしもある。

ルノーの最高経営責任者であるカルロス・ゴーンは先週、『Le Figaro(フィガロ)』に次のように語った。

「あと数週間待つことになる」

「2016年1月にミーティングが予定されており、そこで、組織や目標、戦略などについて説明を行うことにしている。そしてドライバーやパートナーについても協議することになるだろう」

ルノーに買収されることで今後自分がどうなるかはまだ不明な状況のカーターだが、ロンドンの法廷を出ると、マルドナードやパーマーとの契約は守られることになるだろうと語ったと伝えられている。

■アロンソのルノー復帰はない

いずれにせよ、ルノーのフルワークスチームが復活することになり、そのドライバー体制にも見直しが行われるかもしれないという情報が伝えられると、チームの不振により2016年には1年間休養を取るのではないかとのうわささえ流れているアロンソが、かつて2005年と2006年に2年連続でF1チャンピオンに輝いた古巣のルノーへ復帰することになるのではないかとのうわさが一気にささやかれるようになったのも、ある意味では当然かもしれない。

だが、現在もアロンソのマネジメントにかかわっているブリアトーレは、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に対し、そうしたうわさについて「たった今、私がそれを否定するよ」と語り、次のように続けた。

「我々にはホンダとの契約があるんだ」

「フェルナンドも今シーズンに関しては満足できないだろう。だが満足できているのはハミルトンとロズベルグぐらいだと思うよ。そして来年のことを予想するならば、ルノーにとっては楽なものとはならないと思っている」

■ルノーの活躍に期待するブリアトーレ

しかし、ブリアトーレは、徹底的なコスト削減を実践することで知られているゴーンが、ルノーの新しいワークスプロジェクトに適正な予算や人材をつぎ込まないのではないかとのうわさをも否定し、次のように続けた。

「私があそこ(ルノー)にいたときは、すべての要求に応じてもらえていたよ」

そう語ったブリアトーレだが、ルノーが再びF1でトップに立てるようになるには3年はかかるだろうとゴーンが発言したことに関し、次のように主張した。

「今F1は死にかけているようなものだし、その前に非常に強いルノーが帰ってくることが必要だ」

「すべてを再構築しなくてはならないというのは事実だ。エンストンにおける技術体制なども含めてね。それは簡単なことではないだろう」

「ルノーは、現在の新しい規格(パワーユニット)を強く支持していたが、その影響を過小評価していたんだ」

そう述べたブリアトーレは、次のように付け加えた。

「問題はメルセデスAMGが大きなアドバンテージを持っていることだし、来年のF1選手権も先日終わったばかりのもの(2015年シーズン)と同じパターンになるのではないかと恐れているよ」

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