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【ホンダF1】2016年開幕戦には強くなって戻ってくる

2015年12月01日(火)19:30 pm

ホンダF1プロジェクト責任者の新井康久が、マクラーレン・ホンダとしての通算100戦目となる2016年F1開幕戦オーストラリアGPまでには弱点を克服すると語った。

今年7年ぶりにエンジンサプライヤーとしてF1に復帰し、かつて共に黄金時代を築いたマクラーレンと23年ぶりに組んだホンダ。だが、その初年度はほろ苦い結果に終わった。

レースを重ねるごとに信頼性とパフォーマンスの低さが露見する状態が続き、最終的にコンストラクターズランキングは10チーム中9位という、伝説的チームであるマクラーレン・ホンダとしては大きな汚点となるシーズンとなった。

だが、新井は、F1に戻ってきたことを後悔などしていないと主張している。

■一番きつかったのは開幕戦

今シーズンを振り返った新井は、『Speedweek(スピードウィーク)』に対し、実際に最悪のレースとなったのは、メルボルンで行われた開幕戦オーストラリアGPだったと次のように語った。

「十分な準備ができず、きちんとしたテストも行えないままに最初のレースを迎えてしまいましたからね」

「シーズン中盤には、エンジンの弱点をはっきりとつかむことができました。しかしシーズン中にその問題を解決することはできませんでした。そのチャンスはまったくありませんでした」

■2015年はテストとして位置付けていた

ホンダでは実際にF1参戦を開始するのが早すぎたのではないか。例えば、もう1年遅らせて2016年まで参戦を待ってもよかったのではないか。そう質問された新井は「いいえ」と答えると、次のように続けた。

「問題が起きることで経験を積むことができるんです。そのためには実際にサーキットを走ることが求められます。ですから、ある意味では、我々は2015年のレースをテストとして位置付けていましたし、そこで多くを学びました」

結局、マクラーレン・ホンダは2015年シーズンを通じて改善されたという兆候は見られないと考えている者もいる。だが、新井は多くの進歩を果たすことができたと次のように主張した。

■最終戦で確実な進歩を確認できた

「前向きなニュースは、マクラーレン・ホンダとしての99回目のレースに、まったくペナルティーを受けずにすんだということです」

先週末に開催された今季のF1最終戦アブダビGP決勝について言及した新井は、次のように続けた。

「それが基準となるべきものです。アブダビでの結果は厳しいものでした。1周目、そしてピットレーンでも事故が発生してしまいました。しかし、中団グループとはいい戦いができていましたし、進歩を遂げられたことを確認することができました」

■マクラーレン・ホンダとしての100レース目までには改善できる

さらに、新井は2016年シーズンには確実に状況を好転させることができるとの自信を示した。

「冬の間に開発を進めたいと思いますし、そこでは信頼性問題とパワーユニットの改善に努めるつもりです」

「ですが、我々は自分たちのエンジンの弱点を分かっていますし、それはメルボルン(開幕戦オーストラリアGP/2016年3月20日決勝)までには修復できます」

「うれしいことに、ドライバーたちやチームも我々を信頼してくれているんです。マクラーレン・ホンダとしての100戦目のレースに備えたいと思っています」と新井は締めくくった。

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