マックス・フェルスタッペン(トロロッソ)は、実家を出て一人暮らしを始めた。
今年F1にデビューした18歳のフェルスタッペンは、将来のチャンピオン候補と高く評価され、フェラーリやメルセデスAMGなどのトップチームも獲得をねらっていると言われている。
いまや運転免許を取得し、ガールフレンドもいるフェルスタッペンは、ベルギーの父親の家を出て、モナコで一人暮らしを始める計画だと報道されていた。
フェルスタッペンは、F1アブダビGP(29日決勝)を前にこの報道を認めている。
「もう引っ越したよ。10月の初めから(モナコに)住んでいる」
実家を出た気分を聞かれると、フェルスタッペンはこう答えた。
「実際のところ、たいした違いはないよ。しょっちゅう旅をしているからね。それに、いつでもベルギーの家に帰れるし」
ただ、モナコに引っ越したのは税金対策ではないとフェルスタッペンは話している。2015年の報酬は「変わっていない」という。
■「本物の男になった」と父親のヨス
父親で元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペンは、『De Telegraaf(テレグラーフ)』紙で連載している自身のコラムで、マックスの変化を次のように綴っている。
「シーズン中の写真を順に見ていくと、彼が本物の男になったのが見て取れる」
「彼の目からそれが分かるんだ。マックスの性格は変わっていないが、この9か月間に人間としてとてつもない成長を遂げた」
「大人になり、自立し、世界の仕組みをより理解した」
「私自身の役目からもそれに気付く。私のやることはどんどん減っている」
「おかげで、人と話したり、舞台裏で展開しているさまざまなことに目を配る余裕ができた」
「もちろん、すべてマックスのためにしていることだ」
■ベッテルのチームメートとしてフェラーリへ?
在籍しているトロロッソは、来年から2015年型のフェラーリエンジンを使用すると見られており、これがフェラーリとフェルスタッペンをつなぐきっかけともなり得る。
また、フェラーリのキミ・ライコネンの契約は1年間と見られ、フェルスタッペンが後任として2017年にフェラーリに移籍するのではないかと見る者もいる。
ヨス・フェルスタッペンも、来季はトロロッソで満足だとドイツの『Sky(スカイ)』に話しているが、2017年はステップアップしたいとの希望をのぞかせている。
「マックスはまだ若いから、もう1年ここ(トロロッソ)に残留して経験を積む時間はある」
「2017年に関しては、どうなるか見てみる必要がある。できれば、その頃にはマックスがトップのクルマを手に入れて、レースで優勝できるようになるといいのだが」