フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネが、キミ・ライコネンとの契約を延長したことに対する批判的コメントに対して反論を行った。
今シーズン序盤には、フェラーリでは今年限りで契約が切れるライコネンに替えて2016年にはライコネンと同じフィンランド出身の若手ドライバー、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)と契約するのではないかとうわさされていた。
その大きな理由が、今年からチームメートとなったセバスチャン・ベッテルに対し、予選・決勝ともに水をあけられてしまうことが多かったためだ。
だが、シーズン中盤にはライコネンも復調の兆しを見せ、そのタイミングでフェラーリは2016年まで契約を延長することを発表。
ところが、シーズン終盤になると再びライコネンのパフォーマンスが低下傾向となり、ライコネンを来季も残留させることが正しい判断だったのかと疑問視する意見がメディアをにぎわせるようになっている。
こうした声に対し、アリバベーネはスペインのテレビ局『Movistar(モビスター)』に次のように語った。
「キミを替えていたら、ミスを犯すことになっていたはずだ」
「私は彼がチームにもたらしているバランスに満足しているんだ。彼はセバスチャンを非常に激しく追い込んでいる。それが非常に重要なんだ」
ライコネンとベッテルは、以前から仲のよい友人同士であり、今年はこの2人のドライバーのハーモニーがチームにいい影響を及ぼしているのは間違いないようだ。
「キミは不運に襲われたこともあって、こうした状況に置かれていることを自覚している。だが、彼は本当に懸命に取り組んでいるよ」とアリバベーネは主張した。