フェラーリのキミ・ライコネンが、来年の見通しについて、慎重な態度を崩さなかった。
前戦F1ブラジルGP(第18戦)では、ライコネンのチームメートであるセバスチャン・ベッテルが優勝したニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)から14秒ほどの遅れで3位表彰台に上っていた。
2015年の開幕戦オーストラリアGPでも3位となっていたベッテルだが、そのときは優勝したルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)から35秒近くの差をつけられていたことを考えれば、ブラジルではその差を半分以下にまで縮めることができたとも言えるだろう。
フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネはブラジルGP後に、来年には単にメルセデスAMGに追いつくだけでなく、倒すことを目標にすることができると語っていた。
「もちろん、それを常に目標にしているよ」
スペインの『Marca(マルカ)』にそう語ったライコネンは、次のように続けた。
「多くの数字に目を通しているし、それを見れば何かすごいことができそうだと言えるよ」
「でも、僕は長いことF1をやってきているし、『これからは劣るクルマを造ることにしよう』と言うチームなどひとつもないってことも分かっている」
「フェラーリのみんなが宿題をこなし、昨年からクルマがかなり進歩したのは事実だよ。今の目標は、もう一歩前進をすることだ。だけど、それもほかのチームがどうなるかにかかってくるんだ」
2007年のF1チャンピオンであるライコネンは、次のように付け加えた。
「これで十分かどうかは、来年になったら分かることさ」