メルセデスAMGのニコ・ロズベルグは、タイトル獲得こそ逃したが、2連勝を飾って好調の波に乗っている。
F1第18戦ブラジルGPでは、ロズベルグがポールを獲得し、第17戦メキシコGPに続いてチームメートのルイス・ハミルトンを抑えて優勝した。
一時はロズベルグに迫りながら抜くことができなかったハミルトンは、自分のほうがペースは良く、チームが違う戦略を選ばせてくれていたら優勝の可能性もあったと話している。
これに対し、ロズベルグは次のように話した。
「先頭にいる僕のほうがルイスよりペースで有利だったから、彼が僕に迫れるはずなかったんだ。その証拠に、レースの最後には僕のほうが6秒も前だった」
■シンガポールGP以降何かが変わった?
第14戦日本GP以来、5戦連続でロズベルグがポールを獲得している理由について、ピレリがタイヤの空気圧を高めの設定に変更した時期と重なるという指摘もある。
これについて聞かれたロズベルグは、「いや、そうは思わない。ただ僕が調子を上げただけだと思う」とレース後に答えている。
対してハミルトンは次のように答えた。
「シンガポール以降、クルマに変更があった」
「それが影響しているのかどうか、僕には分からないけど」
また、ハミルトンはすでに今季のタイトル獲得を決めているため、集中が少々途切れているのではないかと見る者もいる。先週は自宅のあるモナコで交通事故を起こし、パーティーで騒ぎすぎて疲労がたまっていたと認めている。
「彼は頭のいい男だ」とロズベルグ。
「だから、必要となればもっともな理由を見付けるだろうね」
■「精神的に自由になった」とラウダ
メルセデスAMG非常勤会長のニキ・ラウダは、今はロズベルグのほうが好調だと評価する。『Speedweek(スピードウィーク)』が伝えている。
「ニコは、メキシコ同様、非常に良いパフォーマンスを見せた」
「現時点では、彼のほうが優秀なだけのことだ。ルイスと同じくらい速いことはすでに証明済みだが、今は精神的に完全に自由になった」