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【ホンダF1】アロンソたちのユーモアはチームの雰囲気にプラスとなる

2015年11月16日(月)16:49 pm

フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンという2人のF1チャンピオンを擁するマクラーレン・ホンダだが、今季ここまでは悲惨と形容するしかないほどの不振に襲われている。

アロンソとバトンは来季以降の復活に向けて今年は耐えるしかないということは分かっていても、さすがに不満が高じてきていることが隠せなくなってきているようだ。

今季のF1第18戦ブラジルGPの予選でタイムを刻むことなくエンジントラブルでクルマを降りることとなったアロンソは、ピクニックチェアに腰を下ろすと、芝居がかった様子で目を閉じ、顔を空に向けるという印象的なしぐさを行っていた。

その後、このときのアロンソの画像をファンがさまざまに加工したジョークフォトがソーシャルメディア(#PlacesAlonsoWouldRatherBe)をにぎわせることとなっている。

咆哮(ほうこう)するライオンのわきで昼寝をしているようなアロンソ、緊急脱出シートで空に向かうアロンソ、教室で生徒たちにまじって授業中に居眠りをするアロンソ、中には日本人元F1ドライバーである井上隆智穂がマーシャルカーにはねられたという有名な事件の画像と組み合わされたものまである。

さらに、インテルラゴス・サーキットではアロンソ自身もバトンとともに、表彰台に上ってファンに手を振るという自虐的なユーモアをこめたパフォーマンスを行っていた。

バトンがこのときのことを、ブラジルで「一番楽しかった」とジョークを飛ばすと、アロンソも「僕たちは表彰台のそばを歩いていたんだけど、そのときこう言ったんだ。『もうこれほど近づくことはないだろうから写真を撮っておこう』ってね」と付け加えた。

だが、海外においては、日本という国は名誉を重んじるというイメージが強いようで、アロンソとバトンが不振にあえぐ現在の状況を茶化(ちゃか)したような行動をとったことをホンダが好ましく思っていないのではないかとの心配もされているようだ。

しかし、ホンダF1プロジェクト総責任者の新井康久はそうした見方を否定している。

「フェルナンドが不満を抱える状況となっているのは明らかですし、我々も同じように不満を感じていると思っています」

スペインの『AS』紙にそう語った新井は、次のように付け加えた。

「しかし、2人のドライバーたちがああいうユーモアを示してくれるのはチーム全員にとって救いとなるものです。私は彼らの持つメンタリティーやプロ意識に対して大きな尊敬の念を抱いています」

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