フェラーリのセバスチャン・ベッテルと、メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダが、ある問題に関して「意見の一致」を見たようだ。
今年も2年連続でF1ドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを独占した最強チームのメルセデスAMGだが、今季のフェラーリの躍進には警戒心を強めている。
現役時代に3度F1タイトルを獲得した伝説的元F1ドライバーでもあるラウダは、フェラーリの新エンジンはすでにメルセデスエンジンの域に達しているようだとすら語っていた。
だが、ライバルチームであるフェラーリのベッテルは、ラウダはときとして「意味の分からないことを言う」ことがあるとし、まともに受け止めるつもりはないと今週ブラジルで語った。
これに対し、ラウダのほうは、自分はベッテルの問題点を明確にしてやっただけだと言い返していた。
最大のライバル同士だけに、この両者が意見の一致を見ることは普通はないことだ。
だが、この2人も、「グリッドボーイ」問題に関しては全く同意見のようだ。
15日(日)に行われるF1ブラジルGP決勝のグリッドには、美しい女性に交じって男性モデルたちによる「グリッドボーイ」がドライバーの名前とカーナンバーが描かれたプラカードを持つことになると言われている。
今年の第6戦モナコGPで初めてグリッドボーイが登場したときにも大きな批判の声をあげていたベッテルだが、今回もこのニュースは全く気に入らないようだ。
「ここでもグリッドボーイが出てくるの? それならストライキに打って出ようかな」
母国ドイツの『Bild(ビルト)』紙にそう語ったベッテルは、次のように付け加えた。
「これについてはバーニー・エクレストン(F1最高責任者)に話をしないとならないね」
そして、ラウダもこの問題に関して次のように語った。
「グリッドボーイなんて、最悪のアイデアだよ。特に、カーニバルやサンバで知られるように最も美しい女性たちがいるこの国ではね」
「ベッテルと私がついに合意に至ることができると期待しているよ」とラウダは付け加えた。
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