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レッドブル、F1参戦継続の意向を明らかに

2015年11月13日(金)18:45 pm

レッドブルが、来季もF1にとどまる意向であることを認めた。

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、F1ブラジルGP(15日決勝)の開催地であるインテルラゴスにおいて、『BBC』に対し、「ああ、我々は(2016年の)F1選手権にエントリーしたよ」と語った。

■シーズンが終わるまでには発表したいとレッドブル

来季のエンジン問題が解決できなければ今季限りでF1撤退もありうるとしていた世界的エナジー飲料メーカー所有のレッドブルとトロロッソだが、最新のうわさではレッドブルがインフィニティのブランド名でルノーエンジンを使い、ジュニアチームのトロロッソは、フェラーリから2015年仕様エンジンの供給を受ける方向で話がまとまりそうだと言われている。

「シーズンが終わるころまでには、我々の計画について発表できる位置にいられることを期待しているよ」とホーナーは付け加えた。

レッドブルの実質的なナンバー1ドライバーであるダニエル・リカルドは、ブラジルで投入されるルノーの最新型パワーユニットに全員の視線がそそがれることになるだろうと語り、そうしたうわさが真実であると示唆するようなコメントを行っている。その新型パワーユニットは、来季レッドブルにインフィニティ・ブランドで供給されることになるエンジンの基本仕様を備えたものだと言われている。

リカルドは、ルノーがその新型パワーユニットはこれまでよりもコンマ1秒か2秒短縮できるパフォーマンスを示すのは間違いないと語ったことを明らかにし、次のように続けた。

「もし、今週末に来季に向けての前向きなことが得られれば、選択肢や、今後どうしたいのかということについての鮮明な指標が与えられることになるだろうね」

もちろん、リカルドが望んでいるものは明らかだ。

「かつてのようにメルセデスAMGを後ろに従えて走ることができるようなクルマを持つことができればどれほどうれしいことかと思っているよ」とリカルドは付け加えた。

■いまだ不透明なルノーによるロータス買収

レッドブルのエンジン問題がどのような決着を見ることになるのかはまだ明らかとはなっていないが、同様にルノーがロータスの買収問題にどのような答えを出すのかも、まだ明らかとはなっていない。

ルノーはロータスとの間に買収に向けた「基本合意書」を取り交わしてはいるものの、いまだにそれに向けた具体的な動きは見られない。うわさでは最終戦のアブダビGP(29日)には買収に関する正式発表が行われるようだとも言われているが、現時点ではあくまでもうわさに過ぎないというのが実情のようだ。

実際のところ、一部にはすでにルノーがロータスの負債を肩代わりしたようだとの報道もあったが、今週末のインテルラゴス・サーキットにおいてもロータスは使用料の未払いによりサーキット施設から締め出されていた状況だ。

スイスの『Blick(ブリック)』紙によれば、今回もF1最高責任者のバーニー・エクレストンがその支払いを肩代わりし、その費用35万3,000ドル(約4,330万円)はロータスに対して支払われるF1の賞金から差し引かれることになるという。

そのエクレストンは、「ルノーが最終的にロータスを買収するほうに賭けるつもりはないよ」と語ったと伝えられている。

かつて、ルノーの最高経営責任者であるカルロス・ゴーンは、ルノーとしてはワークスチームによるフル参戦を行うか、F1から撤退するかの選択肢しかない。つまり、これまでのようなエンジンサプライヤーとしてのF1活動を継続するつもりはないと語っていた。

もしルノーがロータスの買収をあきらめることになった場合には、ルノーのF1完全撤退という可能性も残されている。そうなれば、2016年にエントリーする意思表示は行ったものの、レッドブルには搭載するエンジンがなくなるという可能性もまだ残されているわけだ。

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