フェラーリのキミ・ライコネンが、外部の雑音には貸す耳を持たないと主張した。
今季、昨年に比べると大きく躍進を遂げたフェラーリだが、そのけん引車となったのがレッドブルから移籍してきたセバスチャン・ベッテルであることは確かだ。
今季ここまでに3勝をあげ、ポイントランキングもまだ2位となる望みを残しているベッテルだが、チームメートのライコネンのほうは2レースを残す段階でランキングは5位。ポイント数もベッテルに128ポイントの差をつけられてしまっている。
今季、フェラーリのチーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネは、チーム内にドライバーの序列はないと語っていた。だが、多くの者がベッテルがフェラーリの実質上のリードドライバーであり、ライコネンは「ナンバー2ドライバー」だと見なし始めているようだ。
しかし、イタリアのムジェロで行われたフェラーリの「フィナーリ・モンディアーリ」に参加していたライコネンは、こうした見方に対してドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように主張した。
「人がどう思おうと気にしていないよ。重要なのは、僕が自分のやっていることを分かっているということだけさ」
「セバスチャンと僕は、どうやって一緒に仕事をするか、どうやってクルマを改良するかということに関して似たような考え方を持っているんだ。みんなが何と言おうと、そのことのほうが重要なんだ」
さらに、ライコネンのパフォーマンスからすれば、フェラーリが2016年もライコネンとの契約を延長したことは間違いだったのではないかとの批判もある。
だが、ライコネンはこの件に関しても、スペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』に次のように語った。
「僕はうまくやっているよ。そうでなければF1にはいないだろう。F1は慈善事業ではないんだからね」
「確かに、僕は失望しているよ。なぜならいろんなことが僕にとっていい方向へ進まなかったからね。でも、去年に比べればましだし、来年にはもっと改善できると確信しているんだ」と10月に36歳となったライコネンは結んでいる。