マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが、スペインの元国王であるファン・カルロス1世に対し、「エンジンがない」状態だと語っていたことが明らかとなった。
【結果】F1メキシコGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント
1年前、当時まだ去就が明らかとなっていなかったアロンソがフェラーリを離脱して2015年にはマクラーレン・ホンダに移籍することになるだろうと秘密を漏らした経緯があるカルロス前国王だが、今回もまたアロンソとの間で交わされた私的会話の内容をメディアに漏らしてしまった。
2014年にスペインの王位を退いたカルロス1世は、先週末メキシコシティで行われたF1メキシコGPにその姿を見せていた。そして、スペインの放送局『Movistar(モビスター)』に次のように語った。
「彼(アロンソ)は、エンジンがないから何もできないと私に語ったよ」
そのアロンソのコメントは、トラブルが見つかり、レースを戦うことができなくなったことを指してのことだったかもしれない。
事実、メキシコGP決勝をわずか1レースでリタイアしたアロンソは、本当は最初からレースをしないという選択肢もあったのだが、メキシコの熱狂的なファンに「敬意を表すため」に、少なくともグリッドに並びたいと思ったと認めていた。
今季ここまで悲惨とも言えるシーズンを過ごしてきているアロンソには、2016年には1年F1出走を見合わせるのではないかとのうわさまでささやかれたこともある。だが、その後アロンソ本人は、勝利を目指して2016年も2017年もマクラーレン・ホンダで走ると明言している。