来季のエンジン供給について決まっていないレッドブルは、ホンダも含め、複数の選択肢について検討を進めている、とチーム代表クリスチャン・ホーナーが話した。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』や『Motorsport.com』は、レッドブルがホンダとカスタマーチームとして供給を受ける方向で交渉していると伝えている。
これについて聞かれると、ホーナーは否定しなかったが、「今ここに座っている段階では、何も決まっていない」と答えるにとどまっている。
ホンダがほかのチームにエンジンを供給することは、ワークスチームであるマクラーレンが認めないと見られている。
また、いったんは拒否した2015年仕様のフェラーリエンジンや、ルノーとの関係継続を受け入れる可能性もホーナーは否定しなかった。
また、ホーナーは、レッドブルが過去にフォルクスワーゲン(VW)と交渉していたことも認めた。しかし、排ガス規制を巡る不正問題によって、その可能性はなくなったと話している。
「もちろん、みなご存じのように、VWグループとの交渉はあった。だが当然ながら、彼らが現在抱えている問題を考えれば、おそらく今はF1のことなど頭にないだろう」
■レッドブル撤退の可能性は変わらず
ホーナーは、レッドブル総帥ディートリッヒ・マテシッツがF1撤退を決める可能性は依然としてあると話す。
「もちろんだ。結局のところ、彼のチームなんだからね」
レッドブルがF1からの撤退を決めた場合、ホーナーら首脳陣がチームを引き継ぐ可能性もある。2008年にホンダが撤退した際には、当時チーム代表だったブラウンがチームを引き継いだ。
これについて聞かれると、ホーナーはこう答えた。
「ほかが株式を握る、あるいは株式保有を変えるといった話し合いは、現時点は当てはまらないと思う」
ホーナーは、チーム存続のために努力を続けていると話す。
「われわれは解決策を見付けなければならない。私は、チームが来年もそれ以降もグリッドにつき、競争力を持てるよう、懸命に努力している」