今週末のF1アメリカGP(25日決勝)において、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが規定基数を超えるエンジンを投入することにより、グリッド降格ペナルティーを受けることになりそうだ。
フェラーリではすでにベッテルもチームメートのキミ・ライコネンもこれまでに4つのエンジンを使用しており、今後新たなエンジンに乗せ換えればグリッド降格ペナルティーを受けることになっていた。
現在、ベッテルは、ドライバーズランキングトップのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)を66ポイント差で追いかける2番手につけている。もしハミルトンが今週末のレースで優勝した場合、ベッテルは2位でフィニッシュできなければタイトルへの望みをつなぐことができなくなる。こうしたこともあり、フェラーリではアメリカGPでの新スペックパワーユニット投入を見送るのではないかと言われていた。
だが、F1公式サイトには、ベッテルの次のようなコメントが掲載されている。
「ああ、僕たちは今回のレースで新しいエンジンを使うから10グリッド降格ペナルティーを受けることになるよ。でも、それは以前から予定されていたんだ」
「僕たちにとってはさしたる秘密でも驚きでもないよ。シーズンのどの時点においても、そのとき最強のエンジンを使うこということが計画されていたからね」
この決定により、ベッテルはアメリカGP決勝を、少なくとも11番グリッド以下からスタートすることになりそうだ。これにより、今週末にハミルトンの2年連続3回目のF1タイトル獲得の可能性がかなり濃厚となったと言えるだろう。