2年連続でのF1タイトル獲得をほぼ決定づけたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)。早ければ今週末のF1アメリカGP(25日決勝)で自身3度目のF1王座に就くことになる。
だが、元F1ドライバーであり、現在はアメリカのインディカー・シリーズで戦っているファン・パブロ・モントーヤが、ハミルトンの現在の強さは「タイミングがよかった」ことに助けられていると語った。
「F1ではいつもそうなんだよ」
そう語ったモントーヤは、ハミルトンが「いい仕事をした」のは確かだとしつつも、2014年と2015年に活躍できたのはメルセデスAMGが技術的優位に立っていたことに負うところが大きいとドイツの放送局『RTL』に次のように続けた。
「彼にはタイミングがすごくよく味方しているよ。彼はいつもいいときにいいクルマに乗っているし、その恩恵をこうむっているね」
F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、そのハミルトンとメルセデスAMGが圧倒的な強さを誇っている現在の状況はF1にとって大きな問題だと考えている。レースがスタートする前から、誰が勝つのか、ほぼ決まってしまっているような状態だからだ。
エクレストンは今週、FIA(国際自動車連盟)の元会長であるマックス・モズレーと共同インタビューを行ったが、その際にドイツの放送局『ZDF』に次のように語った。
「今では、誰が優勝し、誰が2位、3位、4位になるのか分かってしまっている」
「これでは、実質的にはエンジニアのための選手権だよ。私はルイスがスーパードライバーではないと言っているわけじゃないんだ。だが、彼がとてつもなく大きな助けを得ているのは事実だ」
そう語ったエクレストンは、次のように付け加えた。
「私は、彼がGP2のクルマに乗っているのを見てみたいものだ。彼が勝てないだろうと言っているわけじゃないが、きっと面白いことになるんじゃないかな」