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マックス・フェルスタッペン、今後に含みを持たせる

2015年10月20日(火)17:05 pm

今季17歳でのF1デビューが大きな話題となったマックス・フェルスタッペン(トロロッソ)が、今後のドライバー市場における目玉商品であることは間違いないだろう。

レッドブルと育成ドライバー契約を結んだフェルスタッペンは、カートを卒業して2年目にはすでに世界最高峰モータースポーツであるF1へのデビューを果たしていた。そして、序盤こそルノーエンジンの信頼性不足により足をすくわれることも多かったが、随所にそのすぐれた才能を見せ、現時点ではランキング12番手に位置している。

■どうなる? レッドブルF1撤退問題

しかし、9月30日に18歳となったばかりのフェルスタッペンの今後のF1キャリアに暗雲がたちこめている状態だ。現在レッドブルとの契約下にあるフェルスタッペンだが、そのレッドブルが来季のエンジンパートナーが確定せず、このままではレッドブルとそのジュニアチームであるトロロッソの2チームがF1からの撤退を余儀なくされてしまうかもしれない状況を迎えている。

こうした中、すでにフェルスタッペンの父親であり、自らも元F1ドライバーであるヨス・フェルスタッペンと、マネジャーのレイモンド・フェルミューレンがメルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフと話をしていたところも目撃されている。

仮に、レッドブルとトト・ヴォルフがF1から撤退した場合には、1チーム3台エントリー制が導入されることになりそうだと言われており、この場合にはフェルスタッペンがメルセデスAMG、あるいはフェラーリへ移籍してその3つ目のシートに座ることになる可能性もあるとうわさされている。

■チーム移籍の可能性も示唆するフェルスタッペン

こうした状況のもと、フェルスタッペンは母国オランダの『AD』紙に次のように語った。

「僕個人としては、どのチームでレースをするかというのは大した問題じゃないんだ。いつかは最速のクルマを手に入れてF1タイトルを狙いたいと思っているだけだよ」

「できれば、レッドブルでそれを実現したいと思っているよ。彼らは現時点において非常に速いクルマを製造できるチームだからね。まぁ、どうなるかは分からないけれどね」

フェルスタッペンにとって、最も理にかなった結論としては、レッドブルがF1に残留することが確定し、もう1年ジュニアチームのトロロッソで経験を積むことだろう。

だが、フェルスタッペンはオランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』にも次のように語っている。

「うまくやって、いい成績を残すことができれば、いろんなことが急激に変化することもあるんだ」

「F3をやったときにそういうことが起こった。始めたころには、1年後にはF1にいるだろうなんて考えてもいなかったんだ。だから、非常に急激に状況が変わることもあるんだよ」

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