先週、マクラーレンと決別したことが明らかとなったケビン・マグヌッセンがロータスのシートを獲得するのではないかとのうわさがささやかれている。
すでに報道されている通り、ルノーはロータス買収に向けた“基本合意書”を取り交わしている。だが、最終的に本当にルノーによるチーム買収が行われ、来季からルノーのワークスチームが再びF1参戦することになるのかどうか、いまだにはっきりとはしていない。
しかし、ロータスのドライバーのうちパストール・マルドナードは来季もロータスに残留することになるものの、ロマン・グロージャンのほうは2016年から新規参戦を開始するハースF1へと移籍することが確定しており、F1参入を目指す多くのドライバーがそのシート獲得を視野に入れているようだと報じられている。
そして、その候補ドライバーとして、にわかにマグヌッセンが有力視されているというのだ。
というのも、すでにマグヌッセンの母国デンマークの投資銀行であるサクソ銀行がロータスのスポンサーを務めているからだ。サクソ銀行が今後もロータスのスポンサーを継続するということになれば、デンマーク出身のマグヌッセンを支援し、シートが得られるように動く可能性もあるだろう。
だが、デンマークのタブロイド紙『BT』から、これまでにサクソ銀行がマグヌッセンと交渉を持ったことはあるかと質問を受けたサクソ銀行の責任者ラース・クリステンセンは、次のように答えた。
「いや、それほど深い関係はないよ」
だが、サクソ銀行は最近、これまで支援を行ってきたツール・ド・フランスに参戦する自転車チームのスポンサーを今季限りで降りることを決定したと伝えられている。そして、これは今後サクソ銀行がそのスポンサー活動をF1に絞ることにしたためではないかとの憶測がささやかれている。
今年いっぱいでサクソ銀行を退職することが決まっているとされるクリステンセンは、この件に関して次のように答えた。
「何か発表できる準備が整うまでは何もコメントを行うつもりはない。まだ来年に向けた交渉が終わったわけではないんだ」
うわさでは、新生ルノーF1となるであろうロータスのタイトルスポンサーとなる可能性もあるのではないかと言われているサクソ銀行だが、クリステンセンは「今の段階では何も言うことはできない」と繰り返すのみだった。
マグヌッセンのマネジャーを務めるドルテ・リース・マドセンは、このうわさに関して次のようにコメントした。
「まだケビンの将来については何も決まっていません。ですが、解決策をみつけるために頑張っているところです」