F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長が、来季のエンジンパートナー問題でF1撤退の危機にひんしているレッドブルの支援に動く用意もあると語った。
トッドは、あまり自らが表に立つようなことがなく、F1の各種問題に対しても、一歩引いたようなアプローチをすることが多く、そうした姿勢に対しては批判の声も少なくない。
そのトッドが、フィンランドの『Ilta-Sanomat(イルタ・サノマット)』に対し、世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブル社が、その所有チームであるレッドブルとトロロッソの2チームをF1から撤退させてしまうのではないかと言われていることに対して次のように述べた。
「私にはどうなるか分からないが、そうならないことを願っているよ」
「この状況にはちょっと失望していると言わざるを得ない。彼らはルノーとはこれ以上一緒にやらないと決め、現在は違うエンジンメーカーを探さなくてはならなくなっている」
「もし、私にできることがあるならば、もちろん私は彼らに協力するつもりだよ」
そう語ったトッドは、次のように付け加えた。
「レッドブルは素晴らしいチームだし、大きな成功を収めてきた。だが、トロロッソの将来のことも忘れてはならない。この問題の解決策が見つかることを期待している」
レッドブル総帥であるディートリッヒ・マテシッツは、レッドブルとトロロッソが来季以降も参戦する条件となるエンジン問題の解決期限は10月末までだとほのめかしている。