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ライコネン「フェラーリ最優先。ベッテルのタイトル獲得を支援する」

2015年10月13日(火)16:57 pm

フェラーリのキミ・ライコネンが、チームメートのセバスチャン・ベッテルの2015年のF1タイトル獲得を助けるためなら、よろこんでサポート役に回ると語った。

【結果】F1ロシアGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント

先週末のF1ロシアGPでは、それまでランキング2番手につけていたメルセデスAMGのニコ・ロズベルグがスロットルのトラブルでリタイアし、ノーポイントに終わった。これにより、ソチでルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)に次ぐ2位でチェッカーフラッグを受けたベッテルが、ランキング2番手に浮上した。

以前から仲の良い友人同士であることが知られているライコネンとベッテルだが、ロシアGP決勝ではライコネンがスタートでベッテルの前に出ていたものの、その後チームから特段の指示が出されてはいなかったものの、ベッテルを前に出していた。

ライコネンはその件に関し、母国フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』に次のように語った。

「その前のコーナーで僕が正しくコーナーを回ることができず、そのときに彼が僕を追い抜いていたんだ」

「ルールによれば、そういう場合僕は彼を前に出さなければならないことになっている。それだけのことさ」

ライコネンが言及しているF1ルールによれば、本来走行すべきコースからはずれて相手よりも優位な位置に立った場合、そのドライバーは相手のドライバーに対してポジションを譲らなくてはならないとされている。そうでなければ、F1競技委員会からペナルティーを科されることになる。

だが、ライコネンは、フェラーリにもルールがあるのだと認めている。それは、ドライバー個々の成績よりも、チームとしての利益を最優先しなくてはならないというものだ。

「みんなそのルールのことは分かっているし、それは普通のことだよ」

そう語ったライコネンは、次のように付け加えた。

「僕は今季のタイトルには手が届かないし、チームの利益を最優先するためにベストを尽くすよ」

ベッテルにとってもライコネンの支援は心強いに違いない。だが、ランキング2位に浮上したとは言え、ランキングトップのハミルトンとベッテルのポイント差は、あと4戦を残す段階で66ポイントとなっている。

仮にハミルトンがアメリカGPでも優勝を飾った場合、ベッテルが3位以下で終わればその時点でハミルトンの2年連続3回目のF1タイトル獲得が決定することになる。

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