2015年F1第15戦ロシアGPが10月11日(日)、ソチ・オートドローム(1周5.848km)で3日目を迎え、現地時間14時(日本時間20時)から行われた決勝でメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが優勝した。今季9勝目、通算42勝目。
【結果】F1ロシアGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント
レースは、スタート直後にニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)とマーカス・エリクソン(ザウバー)のクラッシュが発生し、1周目からセーフティカーが導入される波乱の立ち上がりとなる。
レース再開後にはポールポジションからスタートしたニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)にトラブルが発生。ライバルであるハミルトンに順位を奪われたばかりか、そのままリタイアとなってしまう。
12周目にはロマン・グロージャン(ロータス)が大クラッシュを喫し、ここで2度目のセーフティカーが導入される。グロージャンは自力で大破したクルマから降りた。
レースが再開されると、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が、スタートで順位を奪われていたチームメートのキミ・ライコネンをパス。ベッテルはピット戦略でバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)もかわして2番手に浮上する。
終盤、レースが最終ラップを迎えたところで、うまいタイヤ戦略で3番手を走行していたセルジオ・ペレス(フォース・インディア)を、ボッタスとライコネンが一気に追い抜く。
ライコネンは続けてボッタスをも抜きにかかるが、ここで両者がクラッシュ。ボッタスはリタイアに追い込まれた。このクラッシュでクルマにダメージを負ったライコネンは、ペレスに追い抜かれるとともに、最後にフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)にもかわされ5位でレースを終えることになった。
しかし、ライコネンとボッタスのクラッシュは、レース後に審議対象となっている。
ハミルトンがベッテルの現役最多勝利記録に並ぶ通算42勝目をあげ、ベッテルが今季3度目の2位表彰台を確保。ペレスが3位となり、今季初表彰台に上った。
4位から10位までの結果は次の通り。4位フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)、5位キミ・ライコネン(フェラーリ)、6位ダニール・クビアト(レッドブル)、7位フェリペ・ナッセ(ザウバー)、8位パストール・マルドナード(ロータス)、9位ジェンソン・バトン(マクラーレン)、10位フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)。
終始、ポイント圏外の走行を余儀なくされていたマクラーレン・ホンダ勢だったが、レース終盤にダニエル・リカルド(レッドブル)やボッタスがリタイア(12位完走扱い)したことで、2台ともに入賞を果たし、ハンガリーGP以来5レースぶりにポイントを獲得した。
ランキング2番手だったロズベルグはベッテルに抜かれて3番手に後退。ハミルトンは2番手のベッテルに66ポイントの差を付け、2年連続タイトル獲得に向けて大きく前進した。
またメルセデスAMGのコンストラクターズタイトル確定は次戦以降へ持越しとなった。
次戦2015年F1第16戦アメリカGPは10月23日(金)の現地時間10時(日本時間24時)に開幕。決勝は10月25日(日)の現地時間14時(日本時間28時)にスタートする。
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