F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、6日(火)に、近いうちにF1に新たなオーナーが誕生するだろうと語った。
現在、F1の筆頭株主は投資会社のCVC(キャピタルパートナーズ)だ。だが、今年に入ってから複数のメディアが、CVCがいくつかの候補者に対してF1株式を譲渡することを考えているようだと報じていた。
その候補者の中には、マイアミ・ドルフィンズ(NFLチーム)のオーナーであるスティーブン・ロス、カタールのスポーツ投資部門、世界的にテレビ放送網を展開しているスカイと国際通信会社であるリバティ、世界的衣料品ブランドを展開するカナダの富豪ローレンス・ストロールなどの名前が挙げられている。
これに加えて、レッドブルのオーナーとして知られるディートリッヒ・マテシッツや、CVCのドナルド・マッケンジー会長、さらにはエクレストン自身にもF1買収の可能性があるのではないかと指摘されている。
エクレストンは、オーストリアのキッツビューエルで行われたキャンプ・ベッケンバウアー世界大会(スポーツ国際会議)のテレビ会議で次のように語った。
「我々の株主たちは、現在、近いうちにその持てる株式の一部、あるいはすべてを失うことになるかもしれない位置にいる」
「大勢が興味を示してきたが、現在は3者が残っていると言っておこう。彼らのうち誰かが近々のうちに買収に動かないようなことがあれば、私は驚きを隠せないだろう」
自分自身も、その買収候補者の一角を占めているのではないかと質問されたエクレストンは、「そのうち分かるよ」と答えたのみだった。
しかし、はっきりしていることがひとつだけあるようだ。それは、今月末には85歳の誕生日を迎えるエクレストンが、今後もF1最高責任者として君臨し続けるであろうということだ。
「私が話をした人たちは、私に(今のポジションに)とどまって欲しいと頼んできたよ」とエクレストンは付け加えた。