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フェラーリ、終盤戦の展望 ライコネンは「正しい方向へ進んでいる」

2015年10月07日(水)12:09 pm

フェラーリでは、今週末のF1ロシアGP(11日決勝)では第13戦シンガポールGPで見せたような活躍ができるとは考えていないようだ。

シンガポールではここまで絶対的な強さを誇っていたメルセデスAMGが突然の失速。フェラーリのセバスチャン・ベッテルがそのすきをついて見事に今季3勝目をポール・トゥ・ウィンで飾っていた。

だが、続く第14戦日本GPでは、メルセデスAMG勢の強さが復活。ハミルトンが今季8勝目をあげ、2年連続3度目のF1タイトル獲得に向けて大きく前進した。

■今季は着実に成果をあげているフェラーリ

それでも、2014年にはコンストラクターズランキング4位に終わったフェラーリが、今年は現時点で3番手のウィリアムズに129ポイントの差をつけて2番手に位置している。今年のタイトル獲得は無理にせよ、昨年に比べれば大きく前進したことも事実だ。

フェラーリの広報担当者アルベルト・アントニーニも、「確かな手応えを感じている」とそれを認め、「だが、まだやるべきことがたくさん残されていることも分かっている」と付け加えた。

ベッテルの活躍もさることながら、今年のフェラーリ躍進のもう1人の立役者がキミ・ライコネンだ。昨年は新ルールが採用されたクルマになじめず、ランキング12位で終えていたライコネンだが、今年はウィリアムズ勢、レッドブル勢とランキング4位争いを展開している。

■「正しい方向に進んでいる」とライコネン

そのライコネンは、ドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。

「モンツァ(第12戦イタリアGP)を迎えるときには、厳しいレースになると予想していた。だけど、実際にはかなりいい結果だった。数字的にはよかったとは言えないにしても、鈴鹿でも悪くはなかったよ」

「これは僕たちが正しい方向へ向かっているということを示すものだよ」

■シーズン終盤に向けたフェラーリの展望は?

それでは、今週末のロシアGP、そしてそれ以降のレースではどうだろうか?

チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネは、次のようにシーズン終盤を占った。

「(ロシアでは)我々はそれほど強くはないと思う。グリップが低いからね。だが、オースティン(第16戦アメリカGP/10月25日決勝)では速さを見せられるはずだよ」

「メキシコ(第17戦/11月1日決勝)は誰にとっても未知のレースとなる。そこでは20年以上もF1レースが行われていなかったからね」

「ブラジル(第18戦/11月15日決勝)は五分五分かな。だがアブダビ(最終戦/11月29日決勝)では我々のクルマの性能を発揮できるはずだ」

■ソチのタイヤはフェラーリに有利?

だが、今週末のロシアGPではフェラーリに有利に働くと考えられる要素もある。それは、昨年はソフトとミディアムが使われていたものの、今年F1公式タイヤサプライヤーであるピレリが持ち込むタイヤは一番軟らかい組み合わせとなるスーパーソフトとソフトだからだ。今シーズン、フェラーリはスーパーソフトとソフトが使われたレースでは好結果を残してきている。

だが、アントニーニは、だからといって過度の期待は禁物だと考えているようだ。

「これまではこの(タイヤの)組み合わせは我々には合っていたように見えるが、ソチではグリップレベルが非常に低くなると考えられる」

そう述べたアントニーニは、次のように付け加えた。

「もうシーズンも終盤に差し掛かっているが、まだ今季我々が何を達成できたかを分析するには早すぎるよ。それは選手権が終わってからの話だ」

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