苦戦の続くマクラーレン・ホンダだが、相次いで明るい話題が届いた。
マクラーレンは、ホンダのホームレースであるF1第14戦日本GPでも苦しみ、フェルナンド・アロンソがレース中に無線で「GP2エンジンだ」と不満を爆発させる場面もあった。
■バトンの残留を発表
ジェンソン・バトンについては、引退を考えているといううわさもあったが、1日(木)にチーム残留を発表。バトンの契約には、2年目に報酬を600万ドル(約7億円)アップすることが盛り込まれており、交渉の争点になっていると言われていた。
マクラーレン最高権威のロン・デニスも、この点についてバトンと交渉したことを認めている。
「私はビジネスマンだから、その点について彼と私で検討した」
「しかし、それが私の仕事なんだ」
しかし、結局は当初の契約通りの条件でまとまったようだ。
「1年前に双方が合意した2年契約の条件のもとで、ジェンソンは来年もマクラーレン・ホンダでレースを続ける」とデニスは声明で述べている。
■新たなスポンサーを獲得
マクラーレンにとってもう1つの明るい話題は、新たなスポンサーの獲得だ。9月30日(水)に、高級スパークリングワインのメーカーである「Chandon(シャンドン)」との提携を発表した。
シャンドンのシャンパンであるモエ・エ・シャンドンは、かつて長い間F1のシャンパンファイトで使われていた。
「名高いモエ・ヘネシー社の中でも象徴的なブランドであるシャンドンとの提携は、マクラーレン・ホンダの全員にとって非常に光栄なことだ」とデニスは声明で述べている。
マクラーレンは、今季の不振により、順位によって決まる分配金が大幅に減少するのが確実な状況だ。しかし、デニスはイギリスのテレビ局『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』に次のように話している。
「われわれは極めてユニークな立場にある」
「大半の人々はエンジンに大変な金額を支払っているからね。予算をどのように組み立てるかが重要なんだ。われわれには、競争力を発揮するのに十分過ぎるほどの資金がある」