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メルセデス・ベンツ、マノー・マルシャとエンジン供給契約を締結

2015年10月01日(木)19:44 pm

マノー・マルシャF1チームとメルセデスAMGハイ・パフォーマンス・パワートレインズ(以下HPP)は1日(木)、それぞれ複数年のエンジン供給契約締結を発表した。

2014年に現行のパワーユニットが制度として導入されて以来、メルセデス・エンジンを搭載したF1マシンは合わせて27勝をマーク。さらにF1世界選手権で計2,208ポイントを稼ぐなど、同エンジンはF1で確固たるベンチマークを確立している。

マノー・マルシャF1チームは契約にのっとって、英ブリクスワースに本拠を構えるメルセデスAMG HPPからメルセデス・ベンツ・パワーユニットの供給を受ける。

同パワーユニットは、メルセデス・ベンツと技術パートナーシップを結ぶマレーシアの石油会社ペトロナスが開発したフルイド・テクノロジー・ソリューションズ(燃料と潤滑油)を使用する。同チームは、最新型エンジンの供給を受ける。

ジョン・ブース(マノー・マルシャF1チーム代表)の話
「2016年からメルセデス・ベンツとパートナーシップを締結、彼らのパワーユニットを使用することになったので、ここに発表する」

「2015年は、われわれにとって再建途上のシーズンだ。昨年以前に比べて加速度的な競争力の向上を実現できていないが、代わりに成功への足がかりをしっかりと固めてきた。2016年型マシンは、風洞実験でかなりのポテンシャルを見せている。来季からはメルセデス・ベンツのパワーユニットがわれわれの性能開発を強力に後押ししてくれるだろう」

「この機会を借りて、過去2シーズン、われわれのチームをサポートしてくれたスクーデリア・フェラーリにお礼を申し上げたい。2014年はフェラーリと力を合わせて初ポイントを獲得。さらには2015年、彼らは契約で決められた約束ごとも構わず、われわれを援助してくれた。本来、2015年仕様のパッケージに注力すべきところ、われわれのマシンMR03Bを側方から精いっぱい支援してくれたのだ。彼らの力なしには、今季グリッドに戻ることは叶わなかっただろう」

「さらに、以前から提携しているウィリアムズ・アドバンスト・エンジニアリングとも関係を継続する。彼らからはトランスミッションとサスペンション部品の供給を受ける。これにメルセデス・ベンツのパワーユニットが加われば、われわれの動力伝達系パッケージは鬼に金棒、チームの将来が大いに楽しみだ」

トト・ヴォルフ(メルセデス・ベンツ・モトーアシュポルト)の話
「メルセデス・ベンツには、はっきりとした哲学がある。シルバーアローのワークス(メルセデスAMG)活動を中心として、F1でベンチマークとなっているわれわれのパワーユニットを独立系カスタマーチームに供給することだ。こうしたアプローチこそがF1で競争力の底上げにつながり、上位から下位にいたるまで強力なマシンの一団を形成するのだ」

「ルノーのロータスF1チーム買収に伴い、マノー・マルシャが新たにメルセデス・ベンツの顧客となったことを、ここに晴れて発表する。彼らは、すばらしい闘争心にあふれた粘り強いチームだ。メルセデス・ベンツのハイブリッド・パワーユニットを搭載した彼らの来季型ニューマシンがどれほどの進歩を遂げるのか、われわれもワクワクしながら見守っていく」

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