マクラーレンのジェンソン・バトンが今季限りで引退するのではないかという見方は依然として強い。
イギリス各紙は、F1日本GP(27日決勝)でバトンが引退を発表するのではないかと伝えていたが、24日(木)に行われた記者会見で、バトンは「今は話せない」と答えるにとどまった。
■話し合いは大事だが「気持ちが変わるわけじゃない」とバトン
「チームと僕の敬意の問題なんだ」とバトンは記者らに話している。
「人とビジネスをするときにはそうするものだよね」
「互いに尊重し合い、どういう形であれ、全員にとって良い結論にする。そうやって決断するのが正しいやり方だ」
バトンは、発表こそしないものの、気持ちが固まっていることを示唆している。
「たとえ心の中で何がしたいか決まっていたとしても、チームに相談したり将来について話し合ったりしたいものだし、そうする予定だ」
「だからといって、僕の気持ちが変わるわけじゃない。それでも、一つになって将来を決めることが重要なんだ」
引退のうわさが流れて以来、ファンから寄せられた多くのメッセージに感動したとバトンは話す。
「90%の人は、このスポーツから引退すべきじゃないと言ってくれた。その可能性があるという記事を読んで、驚いた人もいたようだ」
「ファンにもう少し詳しく話せればいいんだけどね」
■「ドライバーが望まないのなら、尊重しなければ」
25日(金)に行われたチーム関係者の記者会見で、マクラーレンCOO(最高執行責任者) のジョナサン・ニールがバトンについて語った。
「ジェンソンは素晴らしいヤツだ。F1チャンピオンであり、ホンダとマクラーレンにとってファミリーの大事な一員だ」
「彼とは6シーズン一緒にやってきた。契約があるし、われわれは残留を望んでいる。彼のことが本当に好きだからね」
「だが、ドライバーがシートを望まないのなら、それを尊重しなければならない」
「話し合いを続けられるだけの努力を双方でし、きっと残留すると信じられるといいのだが。そうなることがわれわれの望みだ」