24日(木)に、鈴鹿サーキットでドライバー公式記者会見が催され、そこに参加したマクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンが、今週末の鈴鹿でF1引退を発表することになりそうだと報じられていたことに関し、事実上の否定を行った。
今週の月曜日(21日)にイギリスの大手新聞各社が、バトンがF1日本GP(27日決勝)が開催される今週末の鈴鹿において、F1からの引退を発表することになると報じた。
さらに、バトン自信がすでに決断は下したと語ったとも報じられており、実際にバトンがそうした発表を行うことになるのかどうか、大きな注目が集まっている。
だが、27日の記者会見に臨み、そこで今後のことについての質問を受けたバトンは、次のように答えた。
「何もお話しできることはないんだ。前戦以降、特に新しい情報もないしね。申し訳ないけれど、もう少し待ってもらう必要があるかな。でも僕とチーム(マクラーレン)は今いい話し合いを行っているよ。今言えるのはそれだけだね」
「来年どうなるかということに関しては、たくさんの可能性があるんだ。だけど、今はお話しすることができるものはないんだ。申し訳ないけれどね」
バトンに関しては、F1を離れてWEC(世界耐久選手権)に参戦するのではないかとのうわさもある。ある記者が、今年F1とかけもちでル・マン24時間レースに参戦し、見事に優勝を果たしたニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)に言及しながら、バトンもそういう形をとる可能性もあるかとの質問を投げかけると、バトンは次のように答えた。
「2つのことを同時にやるというようなことを考えたことは全くないよ。F1カレンダーに22レースが盛り込まれれば週末にできることはすごく限られてしまう。時にはモーターレーシングから離れた週末を過ごすのもいいものだし、僕はそういうことをするつもりはないよ」