ロータスのルノーによる買収に関しては、いまだに正式な調印は行われていないものの、すでにその契約に関しては合意に達したものと信じられている。
そんな中でロータスのパストール・マルドナードの2016年残留が正式に発表されたが、ロータスのチームオーナーであるジェラルド・ロペスは、その声明の中で、「チームに関しても近いうちによいお知らせができることを期待している」と付け加えている。
■グロージャンのロータス離脱は確定
一方で、かつてルノーによるチーム買収を熱望していると伝えられていたフランス人ドライバーのロマン・グロージャンはロータスから離脱し、フェラーリエンジンを搭載して来季からF1参戦を開始するハースF1へ移籍することが間違いないと見られている。
そして、すでにさまざまなメディアが来季、新生ルノーF1でマルドナードのチームメートとなるのは誰かという推測を報じ始めている。
■マルドナードのチームメート候補筆頭はベルニュ?
スイスの『Blick(ブリック)』は、フェラーリのテストドライバーを務めるかたわら、フォーミュラEに参戦しているジャン-エリック・ベルニュがその有力候補の1人だろうと書いている。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』も、フランスの自動車メーカーであるルノーは、フランス人ドライバーを乗せたいと考えており、ルノーのアンバサダーを務める元F1チャンピオンのアラン・プロストもベルニュを高く評価していると報じている。
■もう1人の若手フランス人にもスポットライトが
だが、中には現在GP3で活躍しているエステバン・オコンも有力な候補だと見ているメディアもある。
19歳となったばかりのフランス人ドライバーのオコンは、メルセデスの育成ドライバーの1人であり、今年はレッドブルリンクで行われたシーズン中テストにフォース・インディアからテスト参加した経緯がある。
■ルノーとメルセデスのコラボがオコン起用のカギか
本来、メルセデスとルノーはライバル関係にあるが、その両者が来年から新たな協力関係を築くかもしれないとのうわさがささやかれている。そして、スペインの『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』は、今年メルセデスエンジンを搭載しているロータスが来季ルノーのワークスチームとなった場合も、メルセデスが引き続きハイブリッドシステム用パーツの供給を続ける可能性もあると指摘している。
そうなれば、現在メルセデス製パワーユニットを搭載しているロータスが、比較的スムーズにルノーのパワーユニットに乗せ換えることも可能になるだろうと伝えられている。そのメルセデスとルノーの協調関係の軸としての役割が期待されるのがオコンだというわけだ。