伝えられるところによれば、マクラーレンは来季も控えドライバーのケビン・マグヌッセンを契約下に置くための延長オプションを行使しなかったようだ。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が報じたところによれば、マグヌッセンに対するマクラーレンのオプション行使期限は8月末で切れたという。最近、デンマーク出身のマグヌッセンに関して、来季F1参戦を開始するハースF1、あるいはほかのチームへの移籍を目指して動いているようだとのうわさが多くささやかれるようになったのもそういう背景があったことによるものかもしれない。
2014年にマクラーレンからF1デビューを飾ったものの、今季はフェルナンド・アロンソの加入により再び控えドライバーへと格下げされてしまったマグヌッセンだが、現状では来季マクラーレンの正ドライバーに昇格できる可能性もあまり高くはないと見られている。だが、ジェンソン・バトンの動き次第では可能性が全くないわけでもない。
今季の成績不振やタイトルスポンサーの不在により、収入が激減することが確定的なマクラーレンとしては、高額の報酬負担が財政状況を圧迫することになるため、バトンに対して年俸の引き下げ交渉を行っているものと考えられている。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のベテラン記者であるミハエル・シュミットによれば、マクラーレンの関係者が、すべては「ジェンソン次第だ」と語ったという。
マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、『CNN』に対し、次のように語っている。
「フェルナンドは間違いない。そして、我々としてはジェンソンもキープしておきたいと強く望んでいる」