フェラーリは、2016年に向けてパワーユニットをさらにコンパクトにする必要があると見ているようだ。
F1第12戦イタリアGPを訪れていたフェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネは、2016年は「まったく異なるクルマとエンジン」で戦うと話している。
フェラーリはイタリアGPで4基目のエンジンを投入した。これには3トークン分の改良が施されている。その目的は、主に予選での走りを向上させることだったとイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』は見ている。
メルセデスAMGのチーム代表トト・ヴォルフも、「君たちが“魔法のボタン”と呼ぶわれわれ特有のシステムをフェラーリも手に入れたようだ」と話す。
ヴォルフが言う「魔法のボタン」とは、予選で使用するパワーアップモードのことだ。それが功を奏したのか、フェラーリはイタリアGPの予選で2番手と3番手を獲得した。
■残り4トークンの使い道
メルセデスAMGはイタリアGPで、残りの7トークンすべてを使って大幅に改良したパワーユニットを投入。これは、2016年に向けたプロトタイプとも言われている。
対してフェラーリは、まだ4トークン残している。この使い道は、パワーアップだけではないと『Autosprint(オートスプリント)』は伝える。
2016年にマシンの形状を大幅に変更できるよう、より「引き締まった」パワーユニットにする必要があるというのだ。
フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネが次のように語ったと記事は伝えている。
「空力担当者の仕事についても考えなければならない」
「パワーユニットが占める容積によって彼らの開発プログラムは継続が難しくなっている」
「上から撮影した写真を見れば、われわれのクルマのリア後端は、ライバルより幅が広いのが容易に見て取れる」