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タイヤ空気圧ではよくリスクを冒していたとハッキネン

2015年09月09日(水)20:03 pm

かつてマクラーレンで2度F1王座についた元F1ドライバーのミカ・ハッキネンが、先週末のF1イタリアGPで話題となったタイヤの空気圧問題について語った。

第11戦のベルギーGPでは、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグとフェラーリのセバスチャン・ベッテルにタイヤ破裂事故が発生。

これを受け、F1タイヤサプライヤーであるピレリは、統括団体FIA(国際自動車連盟)の承認のもと、高速サーキットとしてしられるモンツァでのレースに際しては、タイヤの最低空気圧をこれまでよりも大きく引き上げ、これを徹底するようにとのガイドラインを示していた。

イタリアGP決勝は、現在のランキングリーダーであるメルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウィンを達成。ところが、レース前の計測においてそのハミルトンのタイヤ空気圧が指定値を下回っていたことが明らかとなり、これがレース後に審議対象となったことで、しばらく正式な結果についてはおあずけ状態となっていた。

最終的には、今回の件にかんしてはおとがめなしという形で決着。ハミルトンの今季7勝目も無事に確定した。だが、FIAは、今後に向けて空気圧のチェック手順を改善する必要があると認めている。

ハッキネンは、この件に関し、母国フィンランドの『Ilta-Sanomat(イルタ・サノマット)』に次のように語った。

「スパで行われたレースでタイヤ破裂が起きたことにより、モンツァでは空気圧が強制的に高められていた」

「僕のF1キャリアを思い返してみれば、タイヤの空気圧に関してはときどきかなり過激な決定が行われていたよ」

「チームはパフォーマンスの向上を望んでいたから、タイヤメーカーがそれに対して反対意見を述べたとしても、リスクを取ることがあった」

そうした事実を明かしたハッキネンは、次のように付け加えた。

「安全が何よりも優先されるべきなんだけどね」

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