あまりに派手なルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)の生きざまに、バーニー・エクレストンが我慢の限界だ。
常に脚光を浴びるハミルトン。エクレストンも以前は、理想的な世界チャンピオンと褒めそやしていた。
ところがその考えを改めたか、彼は数日前、ハミルトンは「一線を越えた」と次のように語った。
「ここ数ヶ月、彼はやんちゃをしすぎだ」とドイツ『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』紙に話す84歳のエクレストン。
たしかに最近も上半身はだかになって歌手のリアーナと『腰振りダンス』に興じたり、葉巻をくゆらせたかと思えばラッパーたちとはしゃいだり、世界を飛び回ったりしている。F1第12戦イタリアGPには頭を金髪に染めてサーキット入り。首には新しく、羽ばたくワシのタトゥーまで彫られていた。
6日(日)にはツイッターが炎上する騒ぎも起こしている。米インディカーのレース中に発生した事故で亡くなったジャスティン・ウィルソンを偲んで、イタリアGP決勝スタート前にグリッド上で1分間の黙とうが行われた際、ハミルトンは野球帽とヘッドフォンを身に付けていたのだ。
彼は言う。「1分の黙とうがあるなんて聞いてなかった」「心からおわびします」
こうした行為にエクレストンは、次のような反応を示した。「あのような振る舞いが彼のためになるかどうか」
以前、隠密の私生活を送るセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)を批判していたエクレストン。
だが今、彼はこう話す。「人々はセバスチャン(ベッテル)の行き方を尊重しはじめている。みんながルイスのようになってほしくないね」
「セバスチャンを批判したのはフェアではなかったかもしれない。むしろ彼は私に似たところがある」
「注目を受けたくないのだ。私らしくやらせてもらいたい。それでは絵にならないと言われても、私の流儀で生きるまでだ。派手な生活は、他人にお任せするよ」