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【速報】F1イタリアGP優勝のハミルトンに失格の可能性

2015年09月07日(月)0:05 am

イタリアのモンツァ・サーキットで6日(日)に行われたF1イタリアGPでメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが今季7勝目をポール・トゥ・ウィンで飾ったが、そのレース結果が取り消される可能性が出てきた。

【結果】F1イタリアGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント

レース終盤、メルセデスAMGのエンジニアはトップを快走していたハミルトンに対し、無線で「理由は言えないが、もっとペースを上げろ」との指示を出していた。

メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフはレース終了直後、イギリスのテレビ局『Sky(スカイ)』に対し、「その理由はまだ秘密だ」と語っていた。

だが、その後すぐに、統括団体FIA(国際自動車連盟)の安全責任者であるジョー・バウアーが、F1競技委員会に対し、メルセデスAMGにタイヤの空気圧異常が確認できたことを伝えたことが明らかになった。

前戦ベルギーGPでニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)とセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)のタイヤが相次いで破裂するという事件が発生したことを受け、F1タイヤサプライヤーであるピレリは、FIAの承認のもとにモンツァでは各チームに対し、タイヤの空気圧を高めるように求めていた。

だが、ピレリがグリッドに並んだメルセデスAMGとフェラーリのリアタイヤの空気圧をチェックしたところ、メルセデスAMGの2台が規定に違反していたことが明らかとなったという。

ロズベルグのほうは、レースが残り3周となったところでエンジントラブルによるリタイアに追い込まれたが、伝えられるところによれば、そのリアタイヤは下限値よりも1.1PSI(ポンド毎平方インチ)低く、ハミルトンの左リアタイヤも0.3PSI規定に満たなかったとされている。

これにより、メルセデスAMGは技術規定違反に問われる可能性があるとともに、安全義務違反に問われる可能性も出てきていると伝えられている。

ウィリアムズのチーフテクニカルオフィサーを務めるベテランエンジニアのパット・シモンズはこれに関して、「かなり厳しいペナルティーが科されると思うよ。失格だろうね」と語り、同じくウィリアムズのパフォーマンスエンジニアリング責任者であるロブ・スメドリーも、「これは安全上の問題だ。だからそうなるだろうね」と主張している。

メルセデスAMGのヴォルフはこれに対し、チームがわざと安全義務に違反したというようなことはないと主張。トップでチェッカーを受けたハミルトン本人も「それで僕たちが今日優勝できたわけじゃないよ」と語り、0.3PSI空気圧が低かったことがそれほどのパフォーマンス向上にはつながらないと主張している。

ヴォルフはさらに、メルセデスAMGが使用したタイヤはピレリの担当者の協力のもとに空気を注入していたことを明らかにし、イギリスの『BBC』に次のように語った。

「我々は(タイヤ空気圧を)ピレリとともに計測している。現時点ではなぜそうなったのか、詳細なことは分からない」

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