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【ホンダF1】ルノーよりかなり優れているが…フェラーリには少し劣る

2015年09月02日(水)17:04 pm

高速サーキットとして知られるモンツァで行われる今週末のF1イタリアGP(6日決勝)を迎えるにあたり、ホンダが一見矛盾とも思えるコメントを行っている。

今季マクラーレンと組んでエンジンサプライヤーとしてF1復帰を果たしたホンダだが、序盤から予想以上の苦戦を強いられていた。

前戦ベルギーGPでは、大幅に性能を向上させたパワーユニットを投入することにしたホンダだが、F1プロジェクト責任者の新井康久は、それはフェラーリのパワーユニットに匹敵するものとなるだろうと発言していた。

だが、実際にスパ・フランコルシャンでのレースに臨んだマクラーレン・ホンダだが、規定数を超えるエンジンコンポーネントを投入したことにより最後尾からのスタートとなり、レースでも1周遅れでフェルナンド・アロンソが13位、ジェンソン・バトンが14位となるのがやっとだった。

スパよりもさらに高速サーキットとなるモンツァへ向かうにあたり、ホンダも今週末もあまり期待が持てないことをにおわせている。

「モンツァも高速サーキットですから、残念ながら我々のパッケージには適していません」

そう公式プレビューの中で語った新井は、次のように付け加えている。

「長いストレートと高速コーナーがあることで、ドライバーたちは1周を通じてアクセル全開で走ることになります。そして、最高出力の高さと、空気抵抗を最小限に抑えることがカギとなるだけに、我々にとっては今週末もかなり難しい挑戦となるのは分かっています」

エンジンパワーだけでなく、“空気抵抗を最小限”にすることが重要だと言及した新井のコメントは、2015年シーズンの不振に関し、マクラーレンとホンダがお互いにその責任を指摘し合うという展開となりつつあることを如実に示すものだと受け止められている。

新井は、さまざまなメディアに対し、現在のパワーユニットは、もはやライバルメーカーのものと比較しても最弱ではなくなっていると主張している。

例えば、スペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』に対し、新井は次のように語った。

「我々のエンジンはフェラーリには少し劣っていますが、ルノーよりはかなりよくなっています」

「メルセデスとはまだかなりの差があります。我々はほぼ40から50馬力メルセデスには劣っています。しかし、ルノーに対しては25馬力ほど勝っています」

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