NEXT...F1開催スケジュール

今季のフェラーリF1カーは自分の作品だと元チーフデザイナー

2015年09月01日(火)19:42 pm

フェラーリはフェルナンド・アロンソや自分をチームに留めておくべきだった。

そう主張したのは、フェラーリの元チーフデザイナーであるニコラス・トンバジスだ。

昨年、大きな不振をかこったフェラーリでは、前会長のルカ・ディ・モンテゼモーロ更迭を始め、大規模な組織改革を行った。そして、チームを追われたエンジニアの中には、エンジニアリングディレクターを務めていたパット・フライや、トンバジスも含まれていた。

ギリシャ出身のエンジニアであるトンバジスは、イタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』に対し、再びF1の現場への返り咲きを狙っていると語るとともに、今年セバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンがステアリングを握っているフェラーリの2015年型車SF15-Tは、実際には自分が設計をしたクルマだと次のように主張した。

「私は12月初旬まで(フェラーリで)仕事をしていたし、そのときにはすでに(SF15-Tは)製造段階に入っていたんだ」

「もしそれ(SF15-T)があまりよくなかったとしたら、彼ら(フェラーリ首脳部)はいったいどういうコメントをしていただろうかと想像しているところだよ」

だが、トンバジスは、アロンソにタイトルを勝ち取ることができるだけのクルマを与えられなかったことが悔やまれるとも語り、次のように続けた。

「夢物語だけど、フェラーリは彼(アロンソ)をうまく留めておけばよかったと思う。そして、私もね」

「12月に彼ら(フェラーリ首脳部)が、結果が出るまで待つという辛抱強さを持ち合わせていなかったことが残念だ」

「もうひとつの重要な課題は、施設の近代化ということだった。パット・フライがその状況を変えていたんだ」

トンバジスによれば、今季のF1カーの中で唯一最強メルセデスAMGに対抗できるF1カーだと見なされているフェラーリSF15-Tは、自分にとって「最新式の風洞設備」を利用して設計した初めてのフェラーリF1カーだったという。

自分自身やフライについて、フェラーリの一連の組織再編における犠牲者だと思うかと質問されたトンバジスは、次のように答えた。

「部分的にはイエスだね。私は、もっと違う処遇を期待していたよ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック