前戦F1ハンガリーGP(第10戦)で今季2勝目を飾り、いい気分で夏休みを迎えたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)。そして、19日(水)にはチームが友人でもあるキミ・ライコネンの2016年の残留を発表したこともあり、ベッテルとしてはさらに気分よくシーズン後半を迎えることになりそうだ。
ベルギーGP(23日決勝)が行われるスパ・フランコルシャンへ向かう前に、ケルン・ボン空港で行われたスポンサーイベントに参加していたベッテルは、『Berliner Kurier(ベルリナー・クーリエ)』に次のように語った。
「キミは正直だし、冷静なんだ。僕たちは一緒にうまくやれているよ」
そのベッテルを含め、フェラーリ首脳陣も、今季は強力なライバルであるメルセデスAMGからタイトルを奪うチャンスはないだろうと語ってきている。
だが、ベッテルは、それはすでに今年のタイトル獲得をあきらめたという意味ではないと『DPA通信』に次のように主張した。
「僕たちは最後まで全力を尽くしていくよ。不可能を可能に変えたいと思っているんだ」
「チャンスがいつ訪れるか分からないし、僕たちはそれをつかめるようにしておかないとね」
「ブダペスト(ハンガリー)で勝利できたのは驚きだった。だけど、それがチーム全員の励みになったよ」
現在、ポイントリーダーのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)を41ポイント差で追いかけるベッテルは、次のように続けた。
「僕たちはまだ彼らと戦えるところにまでは来ていないかもしれない。でも、これからそれを変えていきたいんだ。メルセデスを苦しめるために、できることをやり続けるよ」
今週末のベルギーGPは、ベッテルとフェラーリにとってはマイルストーンとなるレースでもある。
「クルマに描かれた文字を見て、これがフェラーリにとって900戦目だってことが分かったんだ。そして、僕にとっては150戦目になるらしい。このこともよく知らなかったんだ。数えていわたけじゃないからね」
そう語ったベッテルは、次のように続けた。
「このレースは、僕にとっては母国レース(ドイツGP)の代わりになるものだよ」