今季ザウバーからF1デビューを飾ったフェリペ・ナッセだが、すでに2016年もザウバーに残留することが確定している。
今季は開幕戦オーストラリアGPで2台ともにポイントを獲得するなど、幸先のよいスタートを切ったザウバー。だが、その後は予算不足のため開発を進めていくことができず、徐々にチームランキングも下がり、現時点では8番手に位置する状況だ。
ナッセは、ザウバーの苦戦は今後も続くだろうと見ているが、とりわけ、シミュレーター施設がないことがザウバーにとって非常に不利な状況を生んでいると次のように語った。
「僕たちが不利な立場にあることは分かっているし、来年には何か(シミュレーターの)代替手段となるものがないかどうか考えているところなんだ」
「シミュレーターがあればできることもたくさんある。それがないと、新しいサーキットを覚えるのにも時間が余計にかかってしまうんだ」
「それに変わる方法を試しているよ。ビデオ映像を見るとかね。だけどシミュレーターが一番なんだ」
『Globo Esporte(グローボ・エスポルチ)』にそう語ったナッセは、次のように付け加えた。
「スパではクラッチに関する新しいルールが適用されることになるけれど、それについてもシミュレーターがあれば、対応訓練をすることもできたはずだからね」