NEXT...F1開催スケジュール

ベッテル「F1は燃料セーブではなく速さで争うべき」

2015年08月18日(火)17:19 pm

フェラーリのセバスチャン・ベッテルが、レース中に燃料をセーブしながら走行することが求められる現在のレースはあまり好きではないと認めた。

2010年から2013年にかけてレッドブルで4年連続F1チャンピオンとなる偉業を達成し、今季からフェラーリに移籍したベッテルは、レースに関しては「純粋主義者」だとみなされている。

そのベッテルは、ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に対し、もしも自分の手にF1ルール決定が委ねられていたとすれば、今のルールはもっと違うものになっていただろうと次のように語った。

「僕はスポーツマンなんだ。だから、僕の意見を言わせてもらうなら、F1は、誰が一番燃料をセーブできるかではなく、誰が一番速くクルマを走らせることができるかを競うものであるべきだよ」

レース中に使用できる燃料量の規制が厳しくなった2014年から、F1の世界では「リフト・アンド・コースト」と呼ばれるアクセルオフにより惰性でクルマを走行させるテクニックの重要性が増したと言われている。

だが、これに関し、ベッテルは次のように説明を行った。

「トリックなんてないし、ドライバーの視点から見ればあまり楽しいものではないよ」

「コーナーにさしかかる前に燃料をカット(アクセルオフ)して、惰性でクルマを走らせ、そして自分のブレーキングポイントを探るんだ。それは簡単なことではないよ。だけど、最後まで燃料に気を遣いながらレースをしなくてはならないというのはあまり楽しくはないね」

だが、そのベッテルも、ひとたびサーキットの外へ出れば、一般道で燃料をセーブしながら走ることに問題は感じていないと次のように続けた。

「自分の時間を楽しんでいるときに、目的地に着くまで5分余計にかかるとしても、それほど悪いことじゃないよ」

そう語ったベッテルだが、だからといってすぐにハイブリッド車が欲しいと思っているわけではなさそうだ。

「もし選ぶことができるなら」とベッテルは次のように続けた。

「バッテリーがもっとよくなって、内燃機関を頼りにできるようになるまで待つことにするよ。そして、音ももっとよくなれば言うことなしだけどね」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック