どうなる？ シーズン後半のハミルトンvsロズベルグ
ほぼ1か月に及んだF1の夏休みももうすぐ終わりを告げ、来週末には後半戦最初のレースとなるF1第11戦ベルギーGP（23日決勝）が行われる。
シーズン後半を迎え、現在ランキングトップにいるルイス・ハミルトンと、それを追いかけるニコ・ロズベルグのメルセデスAMGドライバー同士の戦いかもいっそうその激しさを増してきそうだ。
■夏休みをおう歌するハミルトン
ハミルトンに関しては、イギリスの『Daily Mail（デイリー・メール）』が“快楽主義的休日”と表現したように、新たな恋人ではないかと報じられている歌手のリアーナとともに、彼女の故郷バルバドスの街を上半身裸で踊り歩いたり、葉巻をふかしたりしている様子が報じられていた。
夏休みに入る前に行われたハンガリーGP（第10戦）では自らのミスもあって6位という厳しい結果に終わっていたハミルトンだけに、そんなに浮かれた状態でシーズン後半は大丈夫なのかと心配する者もいるようだ。
だが、メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、イタリアの『La Gazzetta dello Sport（ガゼッタ・デロ・スポルト）』に13日（木）に次のように語った。
「この休みの期間には、誰もが自由に過ごすことができる」
「ルイスは経験も豊かだし、自分でやっていいこと、そして、やってはまずいこともよく分かっているよ」
ハミルトンは悲惨な結果に終わったハンガリーGP決勝について、自身のキャリアでも最もミスの多かったレースだったと語るとともに、チームに対して謝罪を行っていた。
「それまでの9レースでは、ルイスはミスを犯したりはしなかった」
「いずれにせよ、彼にとっていい日とはならなかったことについて謝った。そういうことは誰にでも起きるものだ。だが、スポーツマンにとっては同じではないんだ。それが結果として現れてしまうからね」
■ロズベルグ、父親として臨む初レースに？
ハミルトン同様、チームメートのロズベルグにも来週末は注目が集まることになるだろう。
ひとつには、ロズベルグ夫妻にとって初めての子供の出産予定日が、ベルギーGP開幕前日の来週木曜日（20日）となっていることがある。
そして、ベルギーGPの舞台となるスパ・フランコルシャンは、昨年ロズベルグがハミルトンに接触して彼をリタイアに追い込んでしまったことで大きな批判を受けた因縁のサーキットだということも注目ポイントのひとつとなるだろう。
昨年のクラッシュについて尋ねられたロズベルグは、『Auto Bild Motorsport（アウト・ビルド・モートアシュポルト）』に次のように答えた。
「かなり厳しい状況だった」
「だけど、そのことで学んだことも大きかった。僕はミスを犯したけれど、次は同じようなことはしないよ」
いずれにせよ、今シーズン後半もハミルトンとロズベルグの厳しい戦いが続けられていくのは間違いないだろう。
