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レーススタート時のドライバー支援禁止に懸念の声

2015年08月11日(火)16:47 pm

F1エンジニアたちが、来週末に開催されるF1ベルギーGP(23日決勝)から、レーススタート時の手順が大きく変更されることに対する懸念を表明している。

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、次戦からレースのスタートにあたり、これまでのようにエンジニアがドライバーに対して細かい指示を与えることを禁止することを決定していた。

これにより、スタートをうまく行うためには、テクノロジーに頼ることなく、ドライバーが自分自身でクルマをうまくコントロールすることが必要になることから、F1関係者やファンの中にもその動きを歓迎する声が多かった。

だが、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、来週末にスパ・フランコルシャンで開催されるレースに向け、いくつかチームでは今季用に開発されたシステムを新たなスタート手順に合わせて調整することができないのではないかとの懸念を表明していると伝えている。

「何人かのエンジニアたちは、スパでは大きな混乱が起こるだろうと予想している」と書いたミハエル・シュミット記者は、いくつかのチームはシーズン中盤にこうしたルール変更を行ったFIAに対して批判的でさえあるとし、次のように付け加えている。

「FIAはここ最近、チームから何が許され、何が禁止されることになるのかということについて質問攻めに遭っている」

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、2015年F1カーのスタートシステムは、非常に高度なソフトウエアで機能するように設計されており、スタートごとに非常に多くの要素がからんでくるものだと説明している。

それがゆえに、あるエンジニアは、もしドライバーがその扱い方に失敗すれば、「彼はスタートで失敗するとともに、レース後半にはクラッチを焼きつかせてしまうことになるだろう」と警鐘を鳴らしているという。

フォース・インディアのスポーティングディレクターを務めるアンディ・スティーブンソンも、次のように付け加えている。

「ドライバーは、自分がスタートで失敗してしまうであろうことと、それに対して何もすることができないということが前もって分かってしまうことになる」

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