今年のロレンツォ・バンディーニ賞は、メルセデスAMGチームに与えられることになったようだ。
このロレンツォ・バンディーニ賞は、1967年のF1モナコGPにおいて31歳で事故死した元F1ドライバーのロレンツォ・バンディーニの功績を記念し、彼の出身地であるイタリアの街、ブリジゲッラが毎年授与しているもの。
1992年に制定されたこの賞は、必ずしも成績だけではなく、人柄やレースに向かう姿勢なども評価の対象となるもので、これまでには7度F1タイトルを獲得したミハエル・シューマッハをはじめ20名を超えるF1ドライバーがこの賞を受けている。
ちなみに、現役ドライバーの中でこの賞を受けたことがあるのは、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、キミ・ライコネン(フェラーリ)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、ダニエル・リカルド(レッドブル)という顔ぶれとなっている。
だが、今年のバンディーニ賞は、ドライバーにではなく、チームとしてのメルセデスAMGに贈られることになったとイタリアの複数のメディアが伝えている。昨年、F1は新たなパワーユニット時代を迎えたが、メルセデスAMGが優れた開発を行い、圧倒的な強さを築き上げたことが評価されたものだ。
伝えられているところによれば、メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフと技術部門エグゼクティブディレクターであるパディ・ロウが、今月30日(日)にブリジゲッラで行われる表彰式に参加することになるという。