イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が、F1エンジンサプライヤーであるルノーが、今後のF1への取り組み方に関する決断を先延ばしにしたようだと報じている。
最近のうわさでは、前戦F1ハンガリーGP(第10戦)が行われたハンガロリンクで、かつて自らのチームであったロータスを買い戻すという契約にサインするのではないかと言われていた。
だが、ルノーのF1プロジェクト責任者を務めるシリル・アビテブールは、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に対し、「決定は9月になる」と語っている。
そのルノーの決定いかんによっては、F1全体に大きな影響を及ぼすことになる。ルノーが自らのワークスチームを擁してF1への挑戦を続けるということになれば、すでに決別は時間の問題だと言われているレッドブルとそのジュニアチームのトロロッソでは、急きょ他のエンジンメーカーと供給契約を結ぶ交渉を詰める必要が出てくるし、これによるドミノ現象が起こってくると考えられている。
だが、アビテブールは今回も『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように主張した。
「我々はレッドブルとトロロッソと結んでいる2016年の契約を守るつもりだ。彼らはどちらも素晴らしいチームだし、仕事のしがいのあるチームだからね。その後は、さまざまな選択肢について検討することになるだろう」
「我々は現在多くのことに取り組んでいる。自分たちのエンジンをさらに競争力のあるものにすることも含めてね。長期的な戦略をかんがみながら、最高の判断をしたいと考えているんだ」
そう語ったアビテブールは、次のように付け加えた。
「ルノーが、モータースポーツの世界において重要なプレーヤーであり続けることは変わらないよ」