レッドブルが長いスランプから抜け出し、今後は常に上位争いに加わってくることになりそうだ。
【結果】F1ハンガリーGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント
今シーズン前半にはずっと苦戦を強いられてきたレッドブルだが、それでも常に、今季型車RB11の性能は優れており、問題はルノーが供給するエンジンの力不足だけだと主張していた。
だが、レッドブルのRB11が問題を抱えていたのも事実であり、前戦F1ハンガリーGP(第10戦)ではそのハンドリングが大きく改善されていたのも確かだ。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「(以前の)問題は、十分なハンドリングが得られるまで、今までになかったほどセットアップに取り組む必要があったことだ」
「時としてトロロッソのほうがレッドブルより良さそうに見えたのも、それが理由なんだ。彼らは、どんなサーキットだろうが、あまり関係なかったからね」
だが、ハンガリーではRB11のセットアップは最初から決まっていたという。
「金曜日にコースに出たけれど、基本的にそれ以降はクルマには手を付けていなかったんだ」
そう語ったダニエル・リカルドは、2位となったチームメートのダニール・クビアトとともに今季初めて3位表彰台に上っている。
ハンガリーでのレッドブルの躍進には、ライバルチームも注目しているようだ。
メルセデスAMGのある首脳陣は次のように語ったと伝えられている。
「もし彼らがメルセデスエンジンを搭載していたら、ブダペストでは我々よりも速かっただろうね」
さらに、メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダも、次のように付け加えた。
「(ハンガロリンクでは)4つのコーナーで、彼らは我々よりも速かったよ」